. ページ30
翔太side
阿部とふっかと1番近くのトイレにいくと、聞こえてくる嘔吐の音。
涼太「うぇっ、ｹﾞﾎｯ、ｹﾞﾎｯ...」
扉は閉まっているから、声をかけるしかないけれど下手に刺激はするなと言われた為、なんと言えばいいかわからなかった。
阿部もふっかも考え込んでいる。
すると音はなくなり水が流れ、扉を開いた涼太。顔は青白くなっているのに、無理やり表情をつくる。
涼太「あれ、3人とも...」
辰哉『だてさ...』
涼太「はは、心配かけちゃった？、よね。
でも熱もないし、大丈夫だから。気にしないで。
ほら、撮影そろそろだし戻ろう？」
その言葉に、俺はブチ切れた。あれだけ刺激するなと言われていたけれど限界だった。
翔太『っざけんなよ！！気づかないとでも思ってんのか？？お前今の顔全然アイドルじゃねえからな！！
体も痩せすぎて折れそうになってんぞ。そんなんでアクロバット出来んのか？？なんでそんなになるまで誰にも頼らねぇんだよバカ！！』
亮平『ちょ、翔太！！』
阿部に止められても頭に血が登った俺は言葉を発さずには居られなかった。すぐさま後悔するけど。
翔太『なにがあったのか知らねぇけどな！正直そんなんじゃ舞台に立つ資格ねぇか...』
涼太『...ってなん...ない』
翔太『あ？』
ボソボソとしゃべる涼太に聞き返すと、とんでもない言葉が返ってきた。
涼太『痩せてなんかない！！もっと痩せなきゃ、もっと、痩せなきゃ。痩せないと、痩せないとダメなんだよ！！！』
翔太・辰哉『え？』
涼太『SnowManに俺みたいな太ってるやつなんか要らないんだ。だからもっと痩せなきゃ。痩せないと、みんなみたいに痩せなきゃいけないんだ...！！』
翔太『は？、なにいっ』
亮平『そっか...舘さん、偉いよ。頑張ってたんだね。凄いよ。』
辰哉『翔太、落ち着け。
ここは阿部ちゃんに任せよう。』
翔太『は？ふっか。このままで』
辰哉『翔太！！』
ふっかに名前を叫ばれ、やっと頭を冷やした。
目の前にはボロボロな涼太と、それを抱きしめる阿部。
どう見ても原因は俺だった。
翔太『ごめん。』
辰哉『阿部ちゃん、戻るのは落ち着いたらでいいから。頼んでいい？』
亮平『わかった。』
翔太『阿部、頼んだ。』
そういってトイレから出ると、後悔が一気に押し寄せてくる。
翔太『っにしてんだよ俺は...』
そんな俺の頭を撫でるふっかのせいで我慢してた涙まででてきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1765人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りん(プロフ) - きたのさん» わかります！nbskによる名前呼びいいですよね！！私も最近のdtskの2人が長時間語ったり互いを仕事相手として尊敬している姿をしって推してます...！ そうですね、最近のdtくん着地失敗は凄く心配ではありますがイメージはそうでした！ありがとうございます！頑張ります! (2021年1月31日 10時) (
レス) id: 397729a488 (このIDを非表示/違反報告)
きたの(プロフ) - ふたりが5時間も話す間柄だと知ってからわたしの中でのskdtフィーバーです。バック転の着地失敗は音楽番組のかなとひっそり思っててわたしの見間違いじゃないのかもと興奮していますが、違ったらすみません(すみません)これからもりん様の描くお話楽しみにしてます！ (2021年1月30日 16時) (レス) id: 0439536464 (このIDを非表示/違反報告)
きたの(プロフ) - この度はリクエストにお応え頂き誠に有難うございます。ちゃんと叱られるdt様も鈍いdt様もとんでもなく愛おしかったです！skとnbによる名前呼び……たまらんです。あれもこれも叶えて頂いてこの上なく幸せです。諭すように叱るskさんにグッときました。 (2021年1月30日 16時) (レス) id: 0439536464 (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - りんさん» いえいえ!これからも更新されるのを楽しみに待ってますね! (2021年1月23日 17時) (レス) id: 1e6a09ce8f (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - リセルさん» ご指摘ありがとうございます！訂正させて頂きました！ (2021年1月23日 14時) (レス) id: 397729a488 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りん
| 作成日時：2020年12月8日 19時
