パーソナリティ始めました。 (ページ22)

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花火とともにページ22

朝、目が覚めると
『えっ？』
隣に将暉くんがいた。あっ、ちゃんと服は着てました。

菅田「よく寝たー！」
『いやいや、なんでうちに将暉くんが!?』

菅田「おっ！A、声出てるやん！」
『はっ、ほんとだ！』
良かったー！って、質問は？

『あれ、昨日病院から車に乗って…』
そこからの記憶がない。

菅田「いや、A、車の中で寝ちゃって…
そのままAをおぶってAの家に上がって、そのまま俺も寝た。」
『いや、おかしい、おかしい。最後、おかしいよ？なぜそのまま寝る？』

菅田「いや、もう遅かってん時間が。」
確かに、家に連れて帰ってもらって帰すのも…

菅田「ま、一番はAの寝顔を見とったら寝落ちしたんやけどな。」
いや、満面の笑みで何を言ってらっしゃる。

『はっ、何もしてない？』
菅田「笑
してない、してない。まだAに告ってないし、まだしませんよ？」

いや、まだって…

菅田「あ、そういえば今日花火大会やったよな？」
『うん。ここね、窓から花火バッチリ見えます。』
菅田「じゃあさ、」
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夕方です。
ピーンポーンと呼び鈴の音。
『はーい。』
菅田「あ、どーも、ウーバーです。」
『あ、頼んでないでーす。お引き取りください。』
菅田「すいません、失礼しましたー。って、おい笑」

ちょっとした、コントをし終わってから将暉くんを家にあげる。

菅田「おー。」
『ちゃんと浴衣着たんだから、何か言ってよ。』
菅田「いや、その…」

将暉くんが家で花火見るのもちゃんと浴衣着ろって言ったからタンスから引っ張り出したのに…
何にも言わない。せっかく将暉くんの浴衣、ほめようとしたのに…

『なんか、言ってみ？』
菅田「その、かわいいすぎてフリーズ中です。」
『なっ、』
なんか悔しいなー。

『……将暉くんもめちゃくちゃカッコイイです』
菅田「え？なんて？笑」
『絶対、聞こえてるでしょ笑』

昨日の苦しさが嘘みたいだ。

菅田「笑
あっ、始まる！」

将暉くんの声と同時に花火が打ち上がる。うん、たまにはいいな、花火in家。

『将暉くん。』
今日はちゃんと言おう。この気持ちを…

菅田「ま、待って。俺が言う。」
『お、おう。』

菅田「……A、好きです！
俺と付き合ってくれませんか？」

『……はい!!』

病院のときみたいに目が合う視線。
今は誰もいない。

花火と同時に重なる唇。

そして、触れ合う二人

でも、まだ問題は残っている。