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四男の骨折 ページ4

Aは、俺らが育った養護施設で働いている。

今は、1週間に使う食材を、宅配サービスの注文用紙にまとめているところだ。



「A、保育園から電話!」



俺らの頃からいた職員、亮ちゃんに呼ばれたAは、慌てて駆け寄った。

こういうときは、体調不良かケガ、問題を起こしたの3択だ。



「お電話代わりました。…はい、えっ?!
分かりました…すぐ行きます!」



「なんやて?」



「なんか、祐がジャングルジムの上から落ちたみたいで!」



「こっちはええから、はよ行ってこい!」



言い方は乱暴だけど、ありがたいことにシングルで子育てをしているAに、亮ちゃんを始めとするここの職員さん達はみな協力してくれる。

この二人、昔は顔を合わせればケンカしてたのにな。

グレるAと止める亮ちゃんの構図は、鉄板だった。

さて、俺も心配だからついていくとするか。



「すみません、山下です!」



「おかあさーん!!」



職員室でAの姿を見つけ、祐は一目散にAに駆け寄った。

…片足でケンケンしながら。

亀梨先生もその姿に驚いている。



「ジャングルジムから落ちたんだって?」



「すみません、怪我をさせてしまって。」



「いえいえ、そんなに謝らないでください。
子供なんてケガするものですから。
ご迷惑かけてすみません。」



おそらく、ジャングルジムで鬼ごっこでもしてたんだろうな。

時々保育園に様子を見にきたとき、鬼ごっことか危ない遊び方をしてたから。

そんな、ちょっとバカでヤンチャなところも可愛くて仕方ないんだけど。



「祐、どうやって遊んでたの?」



祐に事情を聞くために、Aがしゃがみ込む。



「あそんでたんじゃないの!
しゅぎょーしてたの!」



「修行?」



「そらをとぶための!」



バカでヤンチャなのはちょっとじゃ無かった。



「飛び降りたってこと?」



さすがにこれには、亀梨先生だけでなくAも目を丸くしている。



「きょうなら イケるとおもった」



明日もイケません。

おい、Aも笑うんじゃない!

ここ、叱るとこ!しっかり!




「面白いこと考えるねー」



そう思っていても、こちらの気持ちは通じないのが辛い。

だけど、世の中上手いことできてるもので亀梨先生が祐の前にしゃがんだ。



「飛び降りるなんて、危ないだろ!
ジャングルジムの下にお友達がいたら、お友達もケガしてたんだぞ!
お母さんも、笑い事じゃないですよ!」




俺の代わりにしっかりシメてくれる人がちゃんといる。

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あかり - また更新楽しみにしてます (9月7日 21時) (レス) id: 8a688d2f78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2019年1月27日 16時

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