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お母さんのお仕事 ページ2

夕飯を食べ終えた頃、慶がAに1枚の髪を渡した。



「何これ?『はたらくということ』?宿題?」



「うん!お父さんかお母さんの仕事についてのインタビューをしてくるの。」



「へー、面倒なものがあるんだねー。」



ちょいちょい、子供の宿題に対して「面倒なもの」はないでしょ。

AらしいっちゃAらしいけど。

面白そうだと思ったのかタカもプリントを覗き込み、それに釣られてよく分かっていないであろうシゲと祐もプリントを覗き込んだ。



「僕、インタビューする!!」



「待ってよ、俺の宿題だよ?」



手を上げたタカを、慶が制した。

控えめに制するあたり慶らしいんだけど、子供四人もいるとね…



「ゆうも!」


「じゃあシゲもする。」



ほら、強く主張しないと埋もれちゃうんだよ。

俺も施設じゃ控えめにしか言えなかったから、慶は俺に似たのか。

ちょっと不憫だ。



「しょうがないなー、じゃあ4つ質問があるから1つずつね。」



埋もれた末に、折れたな。



「じゃあ祐、これ聞いて?」



「かんじよめなーい」



やりたいって言ってそれかい!

この自由奔放さは母親似だな。



「おしごとを教えてくださいって。」



「おしごとをおしえてください」



お前ら囁き女将か。

今の子は知らないだろうけど。



「お仕事は、児童養護施設でみんなのご飯とかおやつを作っています。」



Aもノリノリだ。

インタビュアーが可愛いもんな。



「シゲはこれ聞いてみて?」



「いつからこの仕事をしていますか?」



「えーっと…高校を卒業した頃からです。」



今の、悩む必要あったのか?



「そう。よし、次の質問どんどんこい。」



「なら、次は僕!これいくよ?
なんでその仕事を目指そうと思ったんですか?」



「勉強したくなかったからです。」



アウト、それを堂々と言うな。

慶も素直にプリントに書くな。



「どういうこと?」



良かった、タカが居てくれて。



「私、高校受験のとき全然勉強していなかったから施設の先生がキレたんだよ。
で、施設から通える高校のパンフレットを見せつけられて、どの高校が良いと思うかみっちり話し合うぞとか言われたの。
それでパンフレット見たら、高校の料理する科は実際に料理する時間が多いから普通の勉強が少ないことを知って、そこに進学したの。
だから、必然的に料理をする人になったってとこかな。
勉強しなくていいようにするために頑張って受験勉強するっていう人生最大の矛盾にぶち当たった。」



タカが目を輝かせていることに不安を感じた。

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あかり - また更新楽しみにしてます (9月7日 21時) (レス) id: 8a688d2f78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2019年1月27日 16時

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