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絶望回避大作戦(ワインSide) ページ10

マズイ
非常に不味い

上機嫌に準備をするアリシアを背後に私はこめかみをつねりながら唸っていた

「ね、ねぇワイン…」

「ン?」

「そ、その…ホントなの?あ、アリシアが…料理下手って…」

料理下手の部分だけ極限まで小さな声で聞いてくるアルフィス
私はそれに頷いた

「あんな完璧に見えるのに?」

「あぁ…あれはまだ研究所の中にいた時…母上が出張で家を開けた日フォロワーも出た為留守番していた…その日の昼食をアリシアが作ったのだがあの炭の様な黒黒とした色、舌が爆破でもしたのではと思う程の刺激、忘れられぬあの舌触り…どれをとってもまさに絶望と言い表すのが相応しい暗黒物質…勿論アリシアが悲しむのを見たくなくて必死に笑顔を作ったさ…」

「ワイン、君って妹思いの最高の兄だよ…」

「アルフィス…!」

涙ながらに同情され私も泣きそうになった
本当に忘れられないあの味
思い出すだけで味が舌に再現され吐き気がしてくる
しかしそれを決して、決してアリシアの前には出さない
そんな事をすればアリシアは深く傷つく事だろう
何せ傷つけまいと褒め続けたせいで自分の腕に自信を持っているのだから

「いいか、兎に角今私達がすべき事はアリシアに調理をさせない事だ。混ぜる、切るなどの作業はやらせてもいい、それ以外は絶対に手を出させるな。生きたければな…」

「い、イエッサー!」

あまりにも迫真だったのかアルフィスは敬礼をしてきた
しかしそれほどの事だ
と、思っている間にアリシアは鍋に唐辛子を束ごと入れようとしていた

「アリシアァァァ!?」

「何だワイン!」

満面の笑みで首を傾げるアリシアに一瞬とんでもなく罪悪感が湧いたが致し方ない
これも明日の胃と舌の為だ…

「あー…アリシア、鍋は私がやるから具材を切ってきてくれないか?得意だろう?」

「そうか!じゃあ頼んだぞ!」

鼻歌を歌いながら去るアリシアに心からホッと息をつき唐辛子を遠ざける
こんなもの入れたら味覚が消える
限度というものがあるだろうアリシア…
まぁとにかく今は沸騰を待とう
沸騰する前に入れたらそれこそ大惨事どんな具材も生ゴミへと変わる
錬金術師も真っ青だ

(さて、待ってる傍ら炒め物の一つでも作っておくか…)

きのこの類を適当にもぎりバターをしいてフライパンにばら撒く
炒めて塩コショウで味付けすればあっという間に茸のバター炒めの完成である

(さてアルフィスの方は…)

チラッと見た瞬間私は即座に火を消して二人のもとへ向かった

隠されしダークマター(ワインside)→←ライバル宣言



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シナモンよりバタスコ - お久しぶりです〜休校中でようやく暇ができたので来れました!アンダインをいじめやがったくそカスどもをどんな刑に処すのか楽しみです!(ドス黒い笑み) (2020年3月12日 15時) (レス) id: cfc30d1018 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - まう (元ヒロアカ好き)さん» コメントありがとうございます!頑張ります! (2019年5月14日 15時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
まう (元ヒロアカ好き)(プロフ) - 続きめっちゃ楽しみにしてます!!!!!!更新頑張ってくださいです!!!!!! (2019年5月14日 10時) (レス) id: 36ed8bcda8 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - ウルフォックスさん» はい!ありがとうございます?怯えたあの公式絵、ピオネールからつなぎ、そしてあのバトルボディと余裕!いったい何があったんだ社会の波怖ぇって感じです (2019年5月5日 23時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
ウルフォックス - 更新頑張って下さい!ヽ(・∀・)ノ  AUに関してはそこまで詳しい知識は無いんですけど、ワイン様って今と昔で大分イメージが違うんですね〜。勉強になります! (2019年5月5日 22時) (レス) id: 7504809da4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:闇鍋ソース x他1人 | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2019年1月1日 17時

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