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おやつの時間 ページ29

コーヒーは幼いながらも聡明で、母上達の仕事内容も飲み込めるほどだった
が、その代わりあまり言葉をうまく話すことができず、私達と接するときも少したどたどしかった
最初はコーヒーも頑張って口で会話しようとしていたが、どうしてもつっかえてしまち、それが恥ずかしいのかやがて筆談での会話が常となった
その分会話はゆっくりだったが、それでもそんな会話のひとときが癒やしだった
それはワインも同じなようで、学校でのクールな面持ちから一変、デレデレを極めていた

「コーヒー、おやつの時間だしお茶にしよう。」

読書している二人にそう言うとワインがいいなぁと本を閉じて言った

「そういえばこの間のクッキーの残りがあったな。」

「私が持ってこよう。ワインは紅茶を入れてくれ。」

「わかった。コーヒー、用意をするから席に座っていてくれるか?」

『わかった。ありがとう、にいさん、ねえさん。』

「クッ、私の弟が世界で一番可愛い。」

「同感だ……」

私達が悶えている間にコーヒーは言われた通りに席について待っている
嬉しいのか少し体を揺らして待っている様子に更に私達の心は揺さぶられる

「よし、急ごう。一分一秒が惜しい。コーヒーと長くいられるのも長期休暇期間内だけだからな!」

「あぁ!うまい紅茶を入れるんだぞワイン。コーヒーが飲んでも渋くて顔がシワシワにならないやつを!」

「誰に物を言ってる、任せろ。」

バタバタと部屋を出ていき、それから数分後、ワインは手際よく三人分のティーセットを用意して戻ってきた
そして紅茶を注ぐと、そこに私が持ってきたクッキーを添えた

「なかなか小洒落たテーブルセットじゃないか。いつこんなの学んだんだ?」

「本で読んだ。紳士の嗜みとして知っておいて損はないだろう?」

ハッハッハッと笑うワインに微笑み返しつつ席につく
缶詰と乾パン生活から一変、王国科学者の家だからこそ取り揃えられるこの席に流石権力者だなと思う
これが一般の家だとそうは行かない
食事も物資も配給権がなければまともに取り揃えられない
だからこそ安定を求める若者達は皆ロイヤルガードを目指すのだ
私達のように志高い者もいるにはいるのだろうが、先日の化学科の面々のように野蛮な輩が多いのが事実
だからこそ、ワインの様なリーダーがまとめ上げなければならないのだ
この混沌とした地下世界の治安を
そんなことを考えつつコーヒーを眺め癒やされているとふと目が合い、フワッと笑ってくれたので私達もつられて笑った
あぁなんて幸せなんだろうか、このまま時間が止まればいいのに……

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シナモンよりバタスコ - お久しぶりです〜休校中でようやく暇ができたので来れました!アンダインをいじめやがったくそカスどもをどんな刑に処すのか楽しみです!(ドス黒い笑み) (2020年3月12日 15時) (レス) id: cfc30d1018 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - まう (元ヒロアカ好き)さん» コメントありがとうございます!頑張ります! (2019年5月14日 15時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
まう (元ヒロアカ好き)(プロフ) - 続きめっちゃ楽しみにしてます!!!!!!更新頑張ってくださいです!!!!!! (2019年5月14日 10時) (レス) id: 36ed8bcda8 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - ウルフォックスさん» はい!ありがとうございます?怯えたあの公式絵、ピオネールからつなぎ、そしてあのバトルボディと余裕!いったい何があったんだ社会の波怖ぇって感じです (2019年5月5日 23時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
ウルフォックス - 更新頑張って下さい!ヽ(・∀・)ノ  AUに関してはそこまで詳しい知識は無いんですけど、ワイン様って今と昔で大分イメージが違うんですね〜。勉強になります! (2019年5月5日 22時) (レス) id: 7504809da4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:闇鍋ソース x他1人 | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2019年1月1日 17時

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