俺は神の子〜二十六〜【結城八重VS沖田総司】 ページ29
•
さて。
前半戦の手合わせが終われば次は、中盤戦。
対戦者は、結城八重と沖田総司。
結城八重は神界では、二番目に強い。
八重は頭脳を使って攻めるタイプだ。
圭の場合は後から普通に攻める。
だが、圭の場合すごく睨んでくるのでとても怖い。
沖田総司は新選組の中でも、一番の剣の使い手と呼ばれている。
八重はそんな沖田と少しだけ戦ってみたいと思っていた。
その願いが今日叶おうとしている。
近藤「これより、結城八重と沖田総司の手合わせを行う！
両者構え！」
それぞれ前へ出る。
二人とも、互いを睨み合い顔がすごい形相になっている。
ごくり。
この中の誰かから、唾を飲み込む音がした。
近藤「始め！」
カキン！
対戦が始まってから数秒、太刀の弾きされる音がした。
みんな、驚いてその方向をみる。
一人の足下には、太刀が一本転げ落ちていた。
太刀を飛ばされたのは…
沖田総司、だった。
あまりに突然の事で幹部たちは固まっている。
八重は、太刀を手元に元に戻しながらほくそ笑んだ。
楽しかったわ……という意味も込めて。
我に返った近藤は制止の声をあげた。
近藤「止め！」
その声で、ぼっーとしていた者たちははっ！と対戦者たちのほうを見た。
沖田は下を向いて、自分の震えている手を見つめている。
沖田「そ、んな。僕が…僕が負けるなんて…」
余程悔しかったのだろう。
まさか、女に負けるなんて自分のプライドが許さなかった。
沖田に駆け寄った藤堂は、慰めの言葉をかけた。
藤堂「まぁ、そう気に病むなって。な！」
沖田はそんな慰めの言葉なんか要らないとでも言うように藤堂を見上げながら睨めつけた。
沖田「平助だけには言われたくないね」
そう言うと、幹部たちの輪へと入っていった。
八重「ふぅ」
いつの間に来たのだろう。一息ついた八重が美影の隣に座っていた。
美影「一瞬だったな」
今言って思った。もっと他に掛ける言葉があったんじゃないのか？例えば、お疲れ様とか。
でも、なぜかどうしてもこれだけはいっておきたくて言ってしまったんだ。
八重「ん？まぁね。もう少し楽しませてくれるかな、と思ったけどダメだったみたい」
龍「やっぱ、お前強いな」
龍が真面目に褒めると八重は首を傾げた。
八重「そう？まぁ、あの人ほどじゃないけど」
そう言ってから、まっすぐに優の方を見つめた。
俺は神の子〜二十七〜【篠宮優VS土方歳三】→←俺は神の子〜二十五〜【石川圭VS斎藤一】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 44人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
如月輝夜 - そうすけさん» コメントありがとうございます！そして、明けましておめでとうございます。そのコメントを励みに更新頑張ります。 (2017年1月7日 14時) (
レス) id: 8329175125 (このIDを非表示/違反報告)
そうすけ - 明けましておめでとうございます。神様サイド強いですね！Σ（￣□￣;）更なる続きが気になります。 (2017年1月6日 16時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
総ちゃん - 更なる更新されるのを待ってます (2016年12月9日 8時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
如月輝夜 - 総ちゃんさん» コメントありがとうございます！はい、もう相棒は決めてあるので徐々にくっ付けて行きたいと思っております！ (2016年11月19日 12時) (レス) id: 3505a724e3 (このIDを非表示/違反報告)
総ちゃん - 神様と新選組なんですね。それぞれ気の合う相棒でも出来るのでしょうか？ (2016年11月18日 12時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：如月輝夜 | 作成日時：2016年10月17日 8時
