俺は神の子〜弐〜【高所恐怖症】 ページ3
【高所恐怖症】
中を見るとそこは鮮やかに彩られた虹色のトンネルだった。
目をよく凝らして見てみると、なんとそこにはあるはずの地面が無い！
美影「ライマ様…」
ライマ「おう」
ちよっとの沈黙。
美影「もしや、この中を飛べと言っているのですか？」
ライマ「あぁ！」
当たり前だと、言わんばかりに胸を張るライマ。
美影「いや、ちょ、ライマ様！そこ自信満々に言うとこじゃないですから！？」
エールは声を張り上げた。
ライマ「まぁとにかく、お前にはここを飛んでもらって日本の京の都に行ってもらう」
この人、人の話聞かない奴だな。
はぁもう！
美影「わかりました！飛べばいいんでしょ！と・べ・ば！」
ライマ「なにそんなに怒ってんだよ…」
美影「べっつに！」
ライマ「はぁ〜、はいはい。とにかくこっちこい」
美影「うわぁっ！」
突然、手を引っ張られ危うく転けそうになるのを必死で押しとどめる。
ライマ「たくっ、どんくさいなぁ」
笑いながら手を伸ばしてくる。
美影「それくらい自分で立てる」
ライマの手を払い除けエールは、地面に手を付いて立ち上がりトンネルの方へと向かった。
お！意地っ張りだねぇ、後ろからそんな声が聞こえたが無視する。
美影「ここを飛ぶのか…」
ポツリと誰にも聞こえないくらい小さな声で言ったのにどうやらそれは一番聞こえて欲しくない奴に聞こえたらしい。
ライマ「お、なんだ？お前、怖いのか？」
ライマが馬鹿にしたように言う。
美影はライマを、睨めつけた。
美影「そんなわけないでしょう！」」
そう言ったはいいものの実際は凄く怖い。
今自分が叫んだ声だって震えている。
ぐずぐずしてても仕方ない。
ここでじっとしていれば時間が過ぎるばかりだ。
ガタガタと震える両足を両手で抑えて念じた。
動け！動け！俺の足！
その光景を後ろで見ていたライマは言った。
ライマ「エール、今こそ高所恐怖症を克復する時だ！さぁ、行け！自分で行けないのなら俺が押してやるぞ！」
やけに盛り上がっているように、ガッツポーズをした。
そのライマの気遣いにエールは頷く。
美影「では、押して頂けますか？」
ライマ「おうよ！任せておけ！」
ライマは胸に手をゴツン！と当てる。
美影はトンネルの入り口の前にたった。
ライマ「行くぞ！」
美影「はい！」
美影は目を瞑る。
美影「あーーーー！」
その瞬間、身体が宙に浮いた。
まるで雲になったようだ。
いや、雲のようにゆっくりのスピードではないが…
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如月輝夜 - そうすけさん» コメントありがとうございます！そして、明けましておめでとうございます。そのコメントを励みに更新頑張ります。 (2017年1月7日 14時) (
レス) id: 8329175125 (このIDを非表示/違反報告)
そうすけ - 明けましておめでとうございます。神様サイド強いですね！Σ（￣□￣;）更なる続きが気になります。 (2017年1月6日 16時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
総ちゃん - 更なる更新されるのを待ってます (2016年12月9日 8時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
如月輝夜 - 総ちゃんさん» コメントありがとうございます！はい、もう相棒は決めてあるので徐々にくっ付けて行きたいと思っております！ (2016年11月19日 12時) (レス) id: 3505a724e3 (このIDを非表示/違反報告)
総ちゃん - 神様と新選組なんですね。それぞれ気の合う相棒でも出来るのでしょうか？ (2016年11月18日 12時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月輝夜 | 作成日時：2016年10月17日 8時
