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俺は神の子〜十〜【足音】 ページ13

【足音】

声の数からして少なくとも一人ではないだろう。
足音が段々此方へと近ずいて来る。
思わずみんな後ずさる。
どうする。逃げるか?
いや、敵だったら。もし、あいつら(羅刹)だったら逃げよう。
もし、そうで無かったら…
色々な思いを胸に、優に視線を向ける。
すると、優はこちらの視線にきづきうん、と頷いた。
よし。

取り敢えず、此処は待ってみよう。
手を握りしめて、胸に手を当てギュッと握り締める。
美影の頬を冷や汗が流れる。
足音はすぐ近くに来てから止まった。

??「ねぇ、これ君たちが殺ったの?」

声がした。
恐る恐る目を開ける。
其処には、あの羅刹と同じ浅葱色の羽織を着た奴らが三人居た。
その三人の中の一人の青髪の背の低い男が言った。

??「副長、羅刹は全て殺られているようです」

青髪の男は、無残に殺された二体の羅刹をしゃがんで見下ろした。

??「全滅か…」

漆黒の髪の男が、眉間に皺を寄せて険しい顔をする。

??「どうするんですか?土方さん。さっきの見られちゃったんですよ」

さっきの表情とは打って変わって、真剣に茶髪の男は言った。
それから、俺たちの方向へと向き翡翠の双眸が、俺たちを鋭い眼つきで射抜く。
その鋭い目付きに、身体に自由が効かなくなった人形のように動けないでいるとシュッと刀を抜く音がした。
驚いて後ろを振り返る。
今度は、紫色の眼が刀を持って俺たちを見ていた。

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如月輝夜 - そうすけさん» コメントありがとうございます!そして、明けましておめでとうございます。そのコメントを励みに更新頑張ります。 (2017年1月7日 14時) (レス) id: 8329175125 (このIDを非表示/違反報告)
そうすけ - 明けましておめでとうございます。神様サイド強いですね!Σ( ̄□ ̄;)更なる続きが気になります。 (2017年1月6日 16時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
総ちゃん - 更なる更新されるのを待ってます (2016年12月9日 8時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
如月輝夜 - 総ちゃんさん» コメントありがとうございます!はい、もう相棒は決めてあるので徐々にくっ付けて行きたいと思っております! (2016年11月19日 12時) (レス) id: 3505a724e3 (このIDを非表示/違反報告)
総ちゃん - 神様と新選組なんですね。それぞれ気の合う相棒でも出来るのでしょうか? (2016年11月18日 12時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月輝夜 | 作成日時:2016年10月17日 8時

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