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俺は神の子〜九〜【自分を助けに…】 ページ12

【自分を助けに…】

優「良し、行くぞ!みんな!」

優が掛け声をしたと同時に、みんなは刀を持っ
て一斉に走り出す。
美影は思った。
もしかして、みんなこの為に?
一応確かめるべく聞いた。

美影「なぁ、お前たち。もしかして、俺を助ける為に来てくれたのか?」

周「まぁ、其れもあるけど」

優の代わりに、美影の隣で待機していた周は言った。

渚「貴方が心配で来たに決まってるじゃない」

戦闘中に、渚が後ろを振り返る。
相変わらずあのお嬢様態度は変わらないみたいだ。
けど、前に向き直る直前に美影は渚が仄かに嗤ったのを見た気がした。
そうか。自分を心配して来てくれたのか。
嬉しさで思わず頬が緩む。
プシャァァ!
あの時、自分が羅刹を斬った時と同じ音がした。
驚いて顔を上げる。
其処には、見事に腎臓を一突きされた羅刹が上を向いて倒れていた。

渚「なーに、ニヤニヤしてんのよ。気持ち悪いわね」

先ほどから口元がニヤけている美影を、何か気持ち悪い物でも、見ているかのように冷めた目で渚は見る。

美影「気持ち悪いってなんだよ!気持ち悪いって!」

渚の言葉に、美影は否定する。

渚「あーもー、煩いわね」

ギャンギャン大声で吠えまくっている美影に、渚は煩くて耳を塞いだ。

優「はいはい。もう喧嘩はやめ」

パンパンと、手を叩きながら優は二人の間に割って入り止めた。

菖蒲「ねぇ、それよりもさ」

龍「その女。どうするんだ」

龍が菖蒲の言葉に続けた。
龍が視線を落とした先にはあの女の子が居た。
千鶴は菖蒲たちが戦闘中その恐ろしさで気絶していたのだ。

美影「どうするも何も」

美影は、言葉が詰まる。
助けたは良いものの、これから先どうするかが問題だ。
このままスイッと、神界へは戻れない。
困り果てた美影はみんなに視線を向ける。
その美影の視線に気付いた菖蒲たちは、互いの顔を見合わせた。
本気で悩んでいると足音が聴こえてきた。

?「羅刹はこっちの方向に来たようだ」

?「土方さんもしっかりしてくださいよ」

?「あぁ?何で俺が…」

?「総司。副長を困らせるでない。それに羅刹を逃したのは副長のせいではない!」

?「ははっ、分かったよ。一くん」

俺は神の子〜十〜【足音】→←俺は神の子〜八〜【空から降ってきたのは…】



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如月輝夜 - そうすけさん» コメントありがとうございます!そして、明けましておめでとうございます。そのコメントを励みに更新頑張ります。 (2017年1月7日 14時) (レス) id: 8329175125 (このIDを非表示/違反報告)
そうすけ - 明けましておめでとうございます。神様サイド強いですね!Σ( ̄□ ̄;)更なる続きが気になります。 (2017年1月6日 16時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
総ちゃん - 更なる更新されるのを待ってます (2016年12月9日 8時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
如月輝夜 - 総ちゃんさん» コメントありがとうございます!はい、もう相棒は決めてあるので徐々にくっ付けて行きたいと思っております! (2016年11月19日 12時) (レス) id: 3505a724e3 (このIDを非表示/違反報告)
総ちゃん - 神様と新選組なんですね。それぞれ気の合う相棒でも出来るのでしょうか? (2016年11月18日 12時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月輝夜 | 作成日時:2016年10月17日 8時

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