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鬼が二十二匹 ページ23

そして幾日か経ったある日



いつものように寺子屋を覗いている高杉晋助の姿があった



「あ、晋助〜!今日も来てたんだね〜!」



そう言いながら近寄るといかにもゲッと言うような顔をした



「え〜…反応酷い…」



そんな事を話していると晋助の後ろからこの前の神社にいた人達が来た



「噂通りだ」



「?」


「近頃塾で顔を見かけんと思っていたらこんな怪しげな寺子屋にご執心とは
高杉いよいよお前も講武館破門だな」


「今晩にもこの寺子屋は潰れる
父上にこの塾に関するあらぬ噂を吹き込んでおいた
役人が動く」



ざまあみろとでも言いたそうにこちらを見る人達



吉田松陽(あのおとこ)はいいとこここを追われるかしょっぴかれる事になるだろう」



「得体の知れぬ浪人が寺子屋の真似事なんぞしおって
身分をわきまえず我等武士を愚弄するからこうなる
お前も奴もここにもう居場所はない

高杉お前はもう侍になんてなれんよ」



「貴方達…!」



何勝手なこと言って!!と反論しようとするが晋助に抑えられる



そうだ、この子達はお侍様の息子



相手に回したら本当にどうしようもなくなるかもしれない



だとしても……!



「A」









あの人達や晋助がその場を離れる中私は心配で溜まらず授業をしている松陽達を見つめた

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作者名:ヘアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/  
作成日時:2019年2月22日 21時

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