甘い、甘い、ユンギ【YG】 (ページ4)

今日:10 hit、昨日:44 hit、合計:160,202 hit

4 ページ4

次の日、仕事で遅くなっちゃったけど、ユンギに会いたくて、バーに寄ってみる。

ユンギは昨日と同じ席に座っていた。

「ユンギさんいた〜」

『お疲れ様デス』
「ふふ、お疲れ様デス」

『毎日こんなに遅いの？』
「うーん、色々だけど、結構遅い日は多いかも。ユンギさんは？もう結構飲んだ？」
『そうでもない。3杯目かな』

私はいつも通りビールを頼んでユンギの隣に座る。

「今日は何してたの？お仕事？」

『あぁ、毎日仕事だよ。仕事が趣味？みたいなとこもあるから。』

「一緒だねw私も仕事好き。この仕事してなかったら何してたか想像つかないよ。」

『俺も。』

ユンギと私はお互いの顔を見て笑う。

『なんか…仕事しかないみたいで悲しいじゃんw』

「ホントだねw …他に趣味とかある？」
『うーん…今は自分でやる時間はないけど、バスケかな。バスケの試合は毎年観に行ってるよ。』

この日はお互いの趣味の話で盛り上がる。

とはいえ、これと言った共通の趣味はなく、自分の趣味をオススメし合う時間だった。

ユンギは話が上手で、ユンギの趣味だというバスケを観てみたくなる。

オススメの映画も、次の休みに絶対観ようと思うくらい興味が湧いた。

それでいて聞き上手で、私がよく聞く音楽の話や、旅行の話を楽しそうに聞いてくれた。

普段、人の話を聞くことが多い私は、自分の話をこんなに誰かに聞かせたのは久しぶりだった。

そして、ものすごく楽しかった。

「もうこんな時間！明日もお仕事だから帰らないと。」

『遅くまで付き合わせてごめん。』

「そんなことないよ！今日も楽しかった。ユンギさんと話してると、時間があっという間に過ぎちゃう。」

『俺も楽しかった。また会えるかな？』

「うん、きっと会えるよ。明日も来れたら来るね。」

『俺も時間ができたら来るよ。また会おう。』