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『やっ、、、やめて!颯一郎!』
「、、、どうして由伸の味方するの???」
「Aの一番は俺でしょ、、、?」
颯一郎は落胆し、わなわなと震えはじめた。
18「、、、A!俺のことは気にするな、、!」
「黙れ」
18「『っ?!』」
空気が凍る。これ以上刺激してはいけないと分かっているのに、口に出てしまう。
「、、、俺はこんなにも君を愛しているのに分かってくれないんだね」
「____君に出会わなければこんなに苦しまなくて済んだのに」
18「、、、、颯一郎、、何を」
「、、自分でもおかしいって、何度も気付いてる。でも、、止められないんだ自分を、、!」
「もう戻れないんだ、ごめんね。二人とも」
『、、、、、?』
ここにきてAの拘束を外す、初めて素の颯一郎に会えた気がした。依存という苦悩に蝕まれていた挙句、こんなことになってしまったことを酷く後悔しているようだ。
『、、、私が苦しませていたんだね、こちらこそごめんね』
拘束から解放されると、私は彼を抱きしめた。大きい体から優しい心音が聞こえる。背中に回された彼の腕に温もり感じる。
(彼はまだ、助かるかもしれない)
『、、、颯一郎、おしまいにしよ?』
「、、、そうだね、いいよ」
これですべて終わる、そう思っていたのに。
『、、、、?!』
彼の抱いている腕に力が入っている。そして___不適な笑みを浮かべている。
「ふふ、弱音を吐いたらしてくれるんだね」
『そ、いちろう、、、??』
「君がこんな風にしてくれたのは今日が初めてだなぁ?超うれしい」
『い”っ、、、、、!?』
興奮した彼は私の首元に顔を埋めると、鋭い痛みを与えてきた。
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作者名:塩分過多 | 作成日時:2023年12月27日 23時