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◇・◇・◇
帰宅すると、家の鍵が開いていることに気づいた。
開けっ放しの倉庫部屋、土足で入られた痕跡、そして_______Aともう一人の匂い
俺はそっと家に鍵を掛け、踵を返しある所へ向かった。
「____Aにはお仕置きが必要だな、、、」
辺りは暗くなり時間は夕方5時。もう颯一郎は家に向かっているだろう。
18「ふぅーーーーー、、、、」
電車に乗りこみ向かった先は、俺の自宅だった。
先ほどまで訳が分からず泣いていたAも、涙を枯らして虚無になっていた。
18「、、、、Aさん、?大丈夫、、じゃないですよね、、急に、こんなことになって、、」
『、、、、、』
Aは返事をせず、うつむいていた。何も知らない彼女をこんなことに巻き込んでしまったことに胸がズキズキと痛んだ。
だが、全てを知ってしまった彼女を颯一郎がただでおくわけがない。
18「、、、実は、、俺もあいつの手伝いを、、やらされたりして、、」
「Aさんを、追い込んでしまって本当に申し訳ない。」
そして、今までの経緯や所業をつらつらと話した。包み隠さず、全てを。
『_____そんなことも、あるんですね、、人生って』
『助けていただいて、ありがとうございます』
18「__はい、、、。」
彼女は明らかに疲弊しきっている。今までのことも、突然知った事実に対しても。
『でも、私を助けたらあなたも狙われてしまう、、』
『なら、あなただけでも助かってほしい』
18「そんなっ、!Aさんを見放しにはさせない、絶対」
『____!』
そんな時、自分の携帯電話が鳴った。相手は____颯一郎だった。
私は山本さんの顔を不安そうに見ると、首を横に振ったので強制的に電源を切った。
それからしばらく経ち、山本さんの家に避難した。でもいずれここもバレるだろうと、彼は言った。
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作者名:塩分過多 | 作成日時:2023年12月27日 23時