俺 の モ ノ 。【不死川実弥】

俺の 。18 ページ19

「Aちゃん！迎えに来たよ！」

「...蜜璃ちゃん？」



そういえば午後からしのぶ達と三人で甘味処に行く約束だったっけ 。謎のぞわぞわの事は一旦置いて乱暴に玄関の戸を開ける 。



「A...？何ですかそれは」

「え？」

「頭に動物の耳みたいなのが付いてますけど」



失礼します 、と言うと背伸びをしてそっと私の頭...いや 、頭に生えた(・・・)ソレに触れるしのぶ 。
何これ 。身体がムズムズして...



「んにゃ...っ！」

「「！？」」

「く 、口が勝手に...」




戸惑っている間にもしのぶの手はそれを撫でたり引っ張ったり 、その度ににゃあ 、にゃあと猫の様な鳴き声が漏れてしまう 。

何なのこれ...！！



「Aちゃん 、お尻にも生えてるわ...！」

「猫耳に尻尾...恐らく血鬼術ですね」



恐る恐る手を入れると...あった 、尻尾らしきモフモフが 。触れてみるとするすると勝手に動く 。どうやら先刻の謎のぞわぞわの正体はこれみたいだ 。



「兎に角 、うちで診てみましょう 。色々と事情も聞きたいですし...外出はその後です」

「...う゛」



いいですね？と笑顔で圧をかけられてしまえば首を横に振る事など出来やしない 。猫耳のまま半ば強引に蝶屋敷へ連行されたのだった 。



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