俺の 。10 ページ11
「ん...っ 、はぁ...」
生まれて初めての接吻は 、彼の手によっていとも簡単に奪われてしまった 。
角度を変え幾度となく重なる唇 。柔らかな感触に蕩けていると赤い舌が僅かな隙間を割って侵入してくる 。唾液ごと吸い上げられる感覚 。舌が交わり絡み合い 、触れた所からゆるゆると溶かされてゆく 。
...こんなに激しい接吻 、私は知らない 。唇を重ね合わせる事だけが接吻ではないの?
「は...っ 、けほ 、けほッ」
息が出来なくて生理的に涙が零れる 。互いの唾液で濡れた口元を拭うと 、今度は首筋に顔を埋めてくる 。
ぢゅ 、と少し濁った音と共に灼ける様な痛みがして再び涙が零れる 。それも熱い舌に掬い取られ 、頭を幼子をあやす様に優しく撫でられた 。
「...どうして私なんですか」
「...」
「しのぶとか蜜璃ちゃんとか...もっと可愛くて素直な女の子沢山いるし......それに 、」
ずっと過去に 、死んだ兄に縛られ続けてる 。
そんな私に構う必要なんて 。
「俺はAがいいんだよォ」
軽々と抱えられ身体が浮いた 。きっとこのまま蝶屋敷へ連れて行くつもりだろう 。
「下ろして下さい 。自分で歩けます」
「腕折れてんだろうがァ 。それに...んな破廉恥な格好で歩かせる訳にはいかねェ」
「ボタン取ったのは貴方の癖に...っ」
必死でもがくも不死川さんの力に勝てるはずもなく 、姫抱きされたまま腕の中で眠ってしまっていた 。
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なお - え・・すご・・・・かっこよ (2022年8月28日 8時) (レス) @page50 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - えっ・・・実弥さん・・・かっこ・・・よ・・・す・・・ぎ・・・る・・・(パタッ) (2021年12月1日 17時) (レス) @page4 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
マツリ(プロフ) - あにゃもさん» コメントありがとうございます、最後まで読んで下さって嬉しいです…!(;;)今のところ次回作は未定ですがまた実弥さんのお話を書く機会がありましたらその時は是非よろしくお願い致します! (2021年6月18日 6時) (レス) id: 153e8c8a98 (このIDを非表示/違反報告)
あにゃも(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様でした!読んでいてたくさんキュンキュンして、2人が幸せになれて本当によかったです!実弥の男らしさがよかったです!また次回の作品も楽しみにしています! (2021年6月17日 18時) (レス) id: ada6e08598 (このIDを非表示/違反報告)
マツリ(プロフ) - 勝天Runaさん» コメントありがとうございます!かっこいいと言って頂けて幸せです...!完結まで本当にあと少しなので頑張ります...! (2021年4月19日 6時) (レス) id: 153e8c8a98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マツリ | 作成日時:2019年11月30日 14時