俺の 。8 ページ9
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「これはこれは 、何と美しい女だ」
じゅるり 、と分厚く長い舌から粘性の涎を垂らしながら近付いて来る巨大な鬼 。左目に刻まれた"下弐"の文字...その視線は露出した私の胸元に釘付けである 。
ていうか舌長っ......気色悪い 。こういうのはさっさと斬ってしまうに限る 。
「幻の呼吸 肆ノ型__」
「っと 、させるかァ!」
まずい 、足元__!
長く伸びた舌に片足を絡め取られ 、上手く受け身を取る事が出来ないまま身体を地面に打ち付ける 。鬼はうつ伏せの私に飛び乗り 、容赦なく腕を捻り上げた 。
動けない 、どうして 。下弦なんて今まで腐る程斬ってきたというのに 。
「ククク 、油断したなぁ小娘 。貴様はもう俺の所有物だ」
「んッ...」
ざらざらした分厚い舌の先端が蛇の様に枝分かれし 、腿や腰 、胸元などにいやらしく巻き付く 。好き勝手に身体をまさぐられて悪寒が走る 。
「ヒヒッ 、こりゃあ中々の上玉じゃねぇか 。今夜は存分に愉しめそうだ」
「はな 、せっ...」
「安心しろ 、こんな良い女滅多に出会えねぇからな 。このまま喰らうには惜しい...いっそ鬼にして永久に俺様の側に置いてやろうか」
__存分に可愛がってやる 。
鋭い爪で胸元を裂かれて鮮血が飛ぶ 。痛い 。身体に力が入らない 。
...初めてが鬼だなんて笑えない 。こんな鬼に抱かれる位なら殺されるか 、不死川さんに捧げた方が百倍...いや千倍はマシだ 。
ふと 、傷だらけの顔を脳裏に思い浮かべる 。
あの人はどんな風に女性を抱くのだろう 。あの性格だ 、行為中も自分本位で乱暴なのだろうか 。
それでもコイツに抱かれるよりはマシだ 。
___「ッッソがァ......!」
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なお - え・・すご・・・・かっこよ (2022年8月28日 8時) (レス) @page50 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - えっ・・・実弥さん・・・かっこ・・・よ・・・す・・・ぎ・・・る・・・(パタッ) (2021年12月1日 17時) (レス) @page4 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
マツリ(プロフ) - あにゃもさん» コメントありがとうございます、最後まで読んで下さって嬉しいです…!(;;)今のところ次回作は未定ですがまた実弥さんのお話を書く機会がありましたらその時は是非よろしくお願い致します! (2021年6月18日 6時) (レス) id: 153e8c8a98 (このIDを非表示/違反報告)
あにゃも(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様でした!読んでいてたくさんキュンキュンして、2人が幸せになれて本当によかったです!実弥の男らしさがよかったです!また次回の作品も楽しみにしています! (2021年6月17日 18時) (レス) id: ada6e08598 (このIDを非表示/違反報告)
マツリ(プロフ) - 勝天Runaさん» コメントありがとうございます!かっこいいと言って頂けて幸せです...!完結まで本当にあと少しなので頑張ります...! (2021年4月19日 6時) (レス) id: 153e8c8a98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マツリ | 作成日時:2019年11月30日 14時