悪女たるもの外堀から ページ8
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中学とか高校に上がると、自分の知らない生徒と
その人数が増えてやたら関係を作りたがる。
_____要するに薄っぺらい。
関係を先に作ってしまって、それに合わせる。
けれど、
何をするのもどこへ行くのも。
・
・
「ね、Aちゃん」
Aの机の前しゃがんで、小首を傾げるクラスメイトの女子。いつもシャツのボタンが胸元が見えそうなくらいまで開けてあって、スカートが短い。
「うちのクラスが学年一仲良し!」と、なにかとクラスを纏めたがる委員長だ。
「お兄ちゃんらーとホンマ仲良ええよね!」
宮ツインズとAが幼馴染だということを彼女は知っている。小、中、そして高校が一緒だから。
『うん…』
__________無論、彼女だって宮兄弟のファンで
口や態度に出さないだけで心根は
付き合えるならどちらでもいい。
どちらでもいいから付き合いたい。
無闇に双子に近寄らず、Aという
「ケンカしたりしーひんの?ほら、侑くんと治くん、よう言い争ってるやん?息ぴったりやけど!」
あははと笑いながら、けれどAの目はジッと見つめて。あくまで狙ってないという姿勢。あくまでクラスメイトを一人にさせない学級委員長の姿勢で。
『本気の喧嘩はせえへんで』
Aは淡々と応える。答えない理由も無い。
委員長はふーんそうなんやぁと楽しそうに笑う。
ハタから見れば聞き上手のお姉さんといったところか。
『……なんで?』
悪い気分ではなかった。
同い年とはいえ、時には兄のように接し
思ってきた幼馴染の二人。兄や姉のように話を聞かれるのは、どちらかというと好きな方だだたからだ。
「んー?Aちゃんホンマの妹みたいやから、気になってん!」
____________それが、後悔することになるとは
この時のAにはまだ、予想できなかった。
「ええなーそういう幼馴染おって。Aちゃんは二人に彼女とかできたら、どない思う?」
『んー。そっかって思う』
すると委員長は、身を乗り出してAの耳に手を当てこう囁いた。
「……実はな、Aちゃん。うち侑くんのこと真剣に好きやねん。告白するん手伝ってくれへん……?」
____________耳元で弧を描く口元。Aには見えない。
『別にええけど』
「ありがとうっ」
口元はニヤリ。
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「なにキレてんねん」(トーク)→←「お前おらな成り立つかい」
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湯たんぽ - ほのぼのと自分のペースでがんばって下さい!ファイト(^○^) (2017年12月8日 17時) (レス) id: e17635b3c6 (このIDを非表示/違反報告)
オボエル(プロフ) - 湯たんぽさん» ありがとうございます^ - ^! (2017年11月6日 13時) (レス) id: 39e3fe5643 (このIDを非表示/違反報告)
オボエル(プロフ) - 如月さん» ありがとうございます^^新作も是非^^ (2017年11月6日 13時) (レス) id: 39e3fe5643 (このIDを非表示/違反報告)
湯たんぽ - この作品大好きです!応援してます⊂((・⊥・))⊃ (2017年11月6日 0時) (レス) id: e17635b3c6 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - すごくほのぼのしてて可愛らしい作品ですね!宮兄弟大好きなのでこの作品に出会えて嬉しいです! (2017年10月26日 0時) (レス) id: 6d239d888e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オボエル(風間さんα) | 作成日時:2017年10月8日 18時