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12 答え ページ12

あれからずっとあの人達の事について考えていた
『なんか…見覚えあったな…

もしかして記憶をなくす前の私の知り合いだったりして…』

いや、もしかすると

『お母さん…だったりして

はは…まさ…か…ね…』

それを完全に否定することは出来なかった
女性はAにとても似ていて
男性の方は少しだけ自分の面影があった

男の子は、2人によく似ていた、間違いなく親子だろうと断言できるほどだった

『…ヒトには言わないでおこう』

Aは、あまり心配させたくないという気持ちがあった

(それにしても、美人さんだったな…もし本当にあの人が私のお母さんだったら、私も美人になれるかなぁ…)

だが、あれだけ 視界に入れるだけでも吐き気や頭痛がして来たにも関わらず なぜか不思議と気分は悪くなかった



そして夜中…


本を読んでいた

本棚の裏で埃を被っていた

綺麗な絵本

綺麗な金色のキツネが

銀色のキツネに自分の罪を被せられてしまうのだ

金色のキツネは嘆き悲しんだ

でも、金色のキツネは檻から逃げ出し

追われ 傷だらけになりながら

大きな金の月を目指して走った

いくら走ったって届かないのに

それを知ってか知らずか

走り続けた

そして、一つの崖の上に降り立った

月がとても綺麗に見える所

銀色のキツネは

自分一人になっても追いかけて来た

そこで金キツネは言った

「ねえ、銀ギツネくん、君、あの月のようになれよ

誰にも指図されない、自由で美しいあの星の様に」

銀ギツネは泣いた

自分は何て愚かな事をしたのかと

普段ならそんな言葉には動かされないのだが

金キツネが、まるであの月のようだったから

清く、美しかったから

金キツネは、そうなる事を知っていたのだろう


銀「ああ…ごめん!ごめん…なさい!あああ…うっ…ごめん…!」

銀ギツネは自らの行為を悔いた

金「良いんだ…君は…これから変わる事が出来る…それまで…待って…るよ…」

金キツネは笑った
それきり動かなくなった

大きな金色の月の下で動かなくなった

銀ギツネはそこに墓を作った

夜中に必ず月がのぼる崖の上に

13 貴方→←11 憂鬱



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設定タグ:ドラゴンボール , ヒット , 記憶喪失   
作品ジャンル:恋愛
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シャルア(プロフ) - なぜ消す!?素晴らしいのに!? (2018年7月8日 9時) (レス) id: c6ec30f591 (このIDを非表示/違反報告)
蓮根 - 作品の消し方がわからん(´Д`) (2018年7月5日 21時) (レス) id: f3037f5d9a (このIDを非表示/違反報告)
蓮根 - 悠吏さん» ですよね!?私も見つけた時びっくりしました( ´Д`)y (2018年3月9日 16時) (レス) id: f3037f5d9a (このIDを非表示/違反報告)
蓮根 - シャルアさん» そ、そんなに言って頂けるなんてうれしいです、、これからも頑張ります! (2018年3月9日 16時) (レス) id: f3037f5d9a (このIDを非表示/違反報告)
悠吏(プロフ) - 夢主の羽根ぴったりのキャラがフランで吹いたww (2018年1月19日 0時) (レス) id: b245c2163f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蓮根 | 作成日時:2017年8月3日 13時

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