あてんしょんぷりーず♪CM２

親友 ＊11/27 ラスト追加＊ ページ10

ﾄﾞﾝﾍ「無理だよ。」

ﾋﾁｮﾙ「ﾌｯ…無理なもんか。」
ﾄﾞﾝﾍ「Aにとってひーくんは過去の人。」

ﾋﾁｮﾙ「俺は違う。」

ﾄﾞﾝﾍ「過去にしがみつくのはやめなよ！」

ﾋﾁｮﾙ「しがみついてんじゃねえ。未来が見えないだけだ…。」

ﾄﾞﾝﾍ「そんなことない！逃げないでよ…っ！」

ﾋﾁｮﾙ「逃げてねえ！」

ﾄﾞﾝﾍ「逃げてるよ！選択肢はあるのにひーくんは逃げてる！」

ﾋﾁｮﾙ「俺はAといたいだけ…。」

ﾄﾞﾝﾍ「妹を巻き込まないで！！」



急ﾌﾞﾚｰｷをかけるﾄﾞﾝﾍ。



ﾄﾞﾝﾍ「…ひーくんが考え改めないなら、たった今、兄さんに全てを話す…。」



iPhoneを出す。



ﾋﾁｮﾙ「よせ…やめろ！！」

ﾄﾞﾝﾍ「だったら逃げないでよ！」



ﾀﾞｯｼｭﾎﾞｰﾄﾞから薬袋を出しﾋﾁｮﾙのお腹の上に置く。



ﾄﾞﾝﾍ「最後の薬…。ひーくんの主治医が病院を去る前に預かった…。」

ﾋﾁｮﾙ「…。」

ﾄﾞﾝﾍ「主治医からの伝言。薬で抑えられなくなるのも時間の問題。次の発作が起こる前にﾁｮﾝ先生に会えって…。兄さんは名医だよ…？変な意地張らずに兄さんを…親友を信じて…。」

ﾋﾁｮﾙ「…会わねえよ。」

ﾄﾞﾝﾍ「ひーくん！」

ﾋﾁｮﾙ「ﾕﾉに話せば手術しろって言われる…。」

ﾄﾞﾝﾍ「そうだよ。手術すれば」

ﾋﾁｮﾙ「助かるのか？手術をすれば俺の心臓は元通りになるってえのか？！」

ﾄﾞﾝﾍ「それは…だけど今より状況は」

ﾋﾁｮﾙ「変わる？成功率の低い手術なのに？」

ﾄﾞﾝﾍ「…０じゃなければ勧めるよ。僕は医者だから…。」

ﾋﾁｮﾙ「…断る。手術して一瞬で終わらせちまうかもしれない命なら、残り少ない人生をAと一緒にいる…っ！」

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