もう1人の恋人 ページ14
透「いらっしゃい、あれAさん、来てくれたんですか?」
ポアロに入ると安室透こと私の最高の主人がいた。
いやぁ、店員姿かっこよすぎて心臓によろしくない。
貴「はい!たまたま近くを通ったので寄ったのですが迷惑でしたか?」
透「むしろもっと来て欲しいぐらいですよ」
ちょっと食い気味に声をかける。いやいや、貴方の希望通りにすると毎日になって恋人設定が難しくなるじゃない。
苦笑いをしながら、カフェラテとケーキを頼む。
人も少ない時間で声をかけてくる彼。
透「それにしてもどうしてコナンくんと一緒にいたんですか?」
コ「Aお姉さん。道端で頭を抱えていたから」
貴「あっ、ちょっ、コナンくん!!?」
透「へぇ〜何をそんなに悩んでいたんですか?」
こわいこわいこわい。
やめてそんな黒い笑みを浮かべながら私を見ないで零。
貴「久しぶりに仕事中の透に会いにいくのが恥ずかしくって……」
恥ずかしそうに頬を紅潮させながら小声で話す。
すると、嬉しそうに透もとい零は私にカウンター越しにおでこをくっつけてくる。
透「本当恥ずかしがり屋ですね。Aさんは」
お互い見つめ合いもう少しで唇がくっつきそうな距離になると小さい咳が聞こえて慌てて離れる零。
コ「安室さん僕のこと空気にしないで」
透「ハハッ、ごめんよコナンくん。つい彼女の前だと理性が保てなくて」
コ(安室さん、子ども相手に何言ってんだよ)
貴「ちょっと、透くん!!もう子どもの前なんだから!!!」
恥ずかしさと怒りを彼にぶつけるが彼は反省するようもなく手を動かしている。
その後はたわいのない話をしながらカフェラテとケーキを食べる。
貴「あっ、もうこんな時間!長居しちゃってごめんね透くん。もう帰るね」
私の言葉でチラッと時間を確認する彼。
透「お会計は僕の奢りです。それと今日は帰れそうにないです」
残念そうに答える透。今日はスーツを持っていってないから組織の仕事かな。私は耳元で囁く。
貴「あなたの帰りを待ってるから」
透「!!!?」
貴「ご馳走様、透くん。コナンくんもありがとう」
私はお店を出た。
___安室side
彼女は組織の仕事の時だけあの言葉を僕に伝える。
組織を知っているのか?
知っているならなぜ知ってるんだ?
いや、彼女は僕のオーラで何かを感じているのか?
僕もまだ彼女についてまだまだだな。
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作者名:じんべいざめ | 作成日時:2019年5月8日 7時