俺の幸せな1日。 ページ2
俺の朝は早い。
今日は午前中に登庁して午後からポアロ。そしてもう一度登庁する。
しばらく、降谷名義の家には帰ってこれない。それは何を示すか分かるか?そう俺の大切な人に当分会えないということ。だから、今日はAをチャージしていこうと思ったのに……。
なぜ寝ているはずの彼女がいない。
しかし、寝室を出ようとした時にお味噌汁の良い匂いが香ってきた。
貴「ん?零、おはよう」
零「おはよう、A」
朝食を作っている彼女を後ろから抱きしめる。
彼女も付き合い始めは照れてたけど、流石に
もう5年近く付き合っていれば慣れてしまったらしい。
貴「零。ご飯できるのにもう少しかかるからシャワー浴びてきて」
零「分かった」
風呂から上がると食卓テーブルには、出来たての朝食が並んでいた。
零「美味そうだ」
席につきなきながら話すと炊きたてのごはんが目の前に置かれ彼女も座る。
貴「私は零のごはんの方が美味しいと思うけどなぁ」
言い合いしながらご飯を食べる。
そして最後はお互いの顔を見合わせ笑う。
あぁ、俺の幸せな時間。
貴「そういえば、仕事でアメリカに行くことなったから、1ヶ月くらい帰ってこれないから」
降「えっ?」
幸せを噛みしめながら、肉じゃがを食べようとしたらまさかの告白。動揺で箸で掴んでいたジャガイモをお皿に落とす。
俺は5日間も彼女と会えないと悲しんでいたのに、
1ヶ月はあまりにも長すぎる。
彼女は気にしていない様子で、バーボンの時の口実を俺に説明するが頭が説明を拒んでいるのか全然頭に入ってこない。
降(こんなことなら昨日抱けばよかった)
後悔しながら食べていると彼女はクスクス笑いだす。
貴「きちんとライン送るからね?そんなに凹まないで」
降「絶対しろよ」
食べ終え、身支度を済ませて玄関に行くと
見送りに来てくれる彼女。
貴「零!!」
降「んっ!!?」
名前を呼ばれたので振り向くと
Aからのいってらっしゃいのキス。
いつも俺からなのに初めてAからのキス。
離れてポカンとしてる俺を前に恥ずかしそうにしながらも悪戯っ子の顔で笑う彼女。
貴「私だって零不足になっちゃうんだから。チャージさせてよね」
俺は多分とてもだらしない顔をしているかもしれない。それぐらい嬉しい日で仕事がハイスピードだったのは言うまでもない。
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作者名:じんべいざめ | 作成日時:2019年5月8日 7時