恋敵でも……2 ページ10
私の言葉にハロは何かを思い出し落ち込み。きっと、零と一緒に住むようになった経緯だと推測。
相手が私なだけで、この展開は2度目。落ち込むハロを優しく持つと今日は暴れなかった。
貴「ハロは…零好き?」
同じ目の高さにして聞けば明るい声で吠える。それから、零とは違う散歩道に行くと疑問そうこちらを見てくる。
貴「ハロのいつもの道は零といったら。他人のデートコースを見る趣味はないし。それに、たまには違う道もいいものよ」
ハ「アンッ」
私の言葉が伝わったのか嬉しそうに吠える。そして、二人でいろんなところを回って、休憩してを繰り返して家に戻ると、お腹が空いたのか餌をモリモリ食べる。その様子をみて安堵の表情を浮かべる。私がある件でメールをしていると、ハロが近くに来て私に甘えてきた。優しく撫ぜてあげれば気持ちよさそうな表情をするハロ。
貴「君は……彼から離れないでね……」
彼女のその一言はあまりにか細くあまりに静寂を感じさせる声色だった。そんな彼女の太ももに優しく手をポンッと置くハロ。そして仲良くベッドで眠った。
降「心配して早めに仕事を終わらせてきたけど、この数日で随分となかよくなったな」
降谷は二人を心配して、早めに仕事を終わらせて帰ってきたが心配は無用だった。Aとハロは二人とも僕のかけがえのない宝物。その二人の寝顔を写真におさめて愛おしい2人のもとに戻った。
貴「んっ!?」
ハロとは違う体温を感じて起きると今日帰ってくるはずの零が私の隣で眠っていた。起こさないように起きてご飯を用意する。公安の仕事を早く終わらせてきたということは報告のため公安へ…いや、ベルモットから昨日零に頼みたいことがあるから会いたいと言っていた。携帯で風見さんを通して報告し、ベルモットと面会ってとこか。零のスケジュールを考えてるとハロが起きてきた。
貴「ハロ、おはよう」
ハ「アンッ」
そして、ハロのご飯を用意すると誰かが来るのを待っている。
貴「一緒に零を起こしに行こうかハロ」
すると、嬉しそう私の周りを回り始め、私の服の裾を引っ張る。
貴「フフッ。そんなに急がなくても大丈夫だよ」
笑いながら、零がいる寝室に向かう。結構ぐっすり眠っている。私は零の近くに腰かけて肩を揺らす。ハロは零のお腹○○って吠える。
貴「零、起きて」
ハ「アンッアンッ」
2人で起こすと、零は微笑みながら挨拶をしてくれた。また、3人の生活が始まった。
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作者名:じんべいざめ | 作成日時:2019年5月8日 7時