Witch ((メイクさんと僕たち))

((ぷいぷ〜い)) R ページ2

新しいメイクさんが今日から来る
そう言われたのは、現場についてすぐのことだった。


どんな人かなー？可愛い人？待てよ、そもそも女なの？男なの？

そんな話で楽屋はかなり賑わっている。





＿＿コンコンコン





宏太「あ、どうぞ」



「失礼します！」





ゆっくりとドアを開けて 入ってきたのは…



これは、所謂 ロリータファッションってやつなのか？


とにかく、そんな格好をした いかにも女子です！って感じの人。





「一ノ瀬桃華です！今日から よろしくお願いします☆」





うん、女の子だ。

ザ・女子！ってかんじのね。


後ろの方から 可愛い！なんて声も聞こえたけど
まぁ…俺の好みではないかな？





桃華「私のことは、気軽にモモって呼んでください♡えへっ」


涼介「……。」





よろしくー、なんてメンバーは言ってるけど
俺の気持ちとしては、今後ずっとこの人にメイクしてもらうのは、なんだか疲れそうだなぁ…って。





『ぷっ…くっ………くっくっ』





・





・





……？？？？？





・





・





『くっ…くっくっ…・・・も…ダメっ…





・





・





・





………ぎゃははははははっ！！！』





涼介「え…？」


裕翔「外から…だよね？」


大貴「笑い声…？」




突然聞こえてきた笑い声。



明らかに、俺たちの楽屋の外から聞こえてくるんですけど…。





桃華「もうっ！！」




笑い声にぷりぷりと怒りを露わにする一ノ瀬さんは、見た目に不釣り合いなほどズカズカとドアの方に歩いて行った。





＿＿ガチャッ





『あ…っ』


桃華「あ…っ。じゃないでしょ！！
ったく…どんだけ遅刻すれば気がすむの？」





涼介「え…？」





『いやー…本当は、間に合ってたんだけどさ…
あんたが面白くってつい…ね？(笑)』





宏太「どういうこと…ですか？」




えーっと…俺も頭がついていかないから
ちゃんと説明してほしい…かな？





・





・





・





・





桃華「私は、アシスタントなんです(笑)
メイクは、このAちゃんが担当します！」


『あー、皆さんのメイクやらせてもらいます
秋宮Aです。よろしくお願いしまーす』





美人

その言葉がぴったりなこの人






なんだか只者ではない気がします。





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