黒薔薇の乙女【1】

お疲れお嬢様 R side ページ45

Aが生粋のお嬢様だという衝撃事実。


言われてみれば…って気もするけど

やっぱり驚きだ。




レイ「小さいときから海外を転々としてたみたいだから、何ヶ国語か喋れるし、一緒に旅行に行くときはかなり助かる」


涼介「え？そうなの？！」




春日さんから聞く話は、どれも知らないことばっかりで
6年間も片思いしてるくせに、何も知らないんだな…って少し悲しくなった。




大貴「俺…Aのこと何も知らなかった…」


レイ「うえぇっ？！何でまた泣きそうになるの？！
知らなくて当然なんだって！！あいつプライド高いから、親の権力使って芸能界入ったとか、そんな風に思われたくなくて、ずっと隠してんだから！！」


涼介「知らなくて当然のことなのに、知らなかった？…って聞くなよ！！」


レイ「あー…ごめんね？…2人いじめてると楽しくってついw」


涼/大「「………………。」」




春日さんって…ドSだ…。

いや、俺はMじゃないけどね！！
そこは勘違いしないで！


あ…大ちゃんは…知らね。





レイ「あれ…？隠してるんだよ。

うん、隠してるんだよねー！


なんで、あたし話しちゃってんだろう…あはは」

『本当にね』





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レイ「ぎぃやあぁぁぁぁあああ！！？」


涼介「Aっ！！」


大貴「えっ？！えっ？！A？」




『はぁ……ただいま』





レイ「お…お早いお帰りで…」


『2人とも相変わらず忙しいからね
今日の最終便でロスにとんぼ返りしてったよ』


レイ「うわー…」




すげー…本当に海外で仕事してんだ。


なんかかっこいいな！





『バ春日が話したことは、全部内緒だからね？2人ともわかった？』


涼介「はいっ！」


大貴「わかってます！！…そんなことより……え、…えん、、だん…は…」




ナイス大ちゃん！！

それ、1番気になってたこと！！





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『断ったに決まってんじゃん(笑)』





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『こーんないい男達が目の前にいるのに、余所見なんかしてられませーん、なんつって？(笑)』


涼介「え…？//////」


大貴「A…ずるい……//////」





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ねぇ…

Aの理想の男になれるように努力するから。


Aに相応しい男になるから。



だから…




いい男って思ってくれてるなら






早く俺を選んで…？





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