黒薔薇の乙女【1】

秘密の電話 KY side ページ23

山田と大ちゃんが亡霊になって1週間と３日目。


A…早く帰ってきて…。と願う回数は増える一方です。





＿＿Pi Pi Pi Pi Pi




宏太「あ、俺だ」




画面を見ればAの名前。


あいつらのいるこの部屋での電話は避けた方がいいか…。




宏太「ごめん、ちょっと出てくる」


光「なになに〜？秘密の電話？(笑)」




とりあえず、光は無視でよし。




・




・




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宏太「もしもーし」


〔宏ちゃん出るの遅い！〕


宏太「ごめんって(笑)」


〔仕事忙しいだろうし、気にしてないけどね(笑)〕


宏太「で？山田と大ちゃんじゃなくて俺に電話って…なんかあったの？」




2人は毎日電話してるみたいだけど、俺は 3日に1回くらいしかしない。

昨日電話したばっかだし、なんかあったのかな？




〔実はね、明日 お土産買いに行こうと思うんだけど、皆んなは 何が欲しいかな？って思って…
JUMPのこと1番わかってるのは、やっぱり宏ちゃんでしょ！とゆー結論に至ったわけで…(笑)」


宏太「なるほどねー(笑)」




あいつらの欲しがるものかぁ…

お土産よりも、早くAが帰ってくる方が喜びそうだけどね…




宏太「Aが買ってきた物なら、何でも喜びそう(笑)」


〔もう！それが1番困る！！〕


宏太「んー…食べ物よりは、形に残る物の方が喜ぶかなー？まぁ…イギリスに何があるか あんまりわかんないからなぁ俺…」


〔んー…たしかに(笑)じゃあ、形に残る物を何か探してみるね！ありがとー宏ちゃん〕


宏太「はいはーい
ってか、A早く帰ってきて！
山田と大ちゃんそろそろ死んじゃいそうだから…」


〔それ昨日も言われたでしょ！もう！(笑)また連絡するから、じゃあねー〕




冗談っぽく受け止めてそうだけど、マジだからね。

本当にヤバイんだから…2人。





涼介「ふーん」


大貴「へー」





………………………。






振り返りたくない。(汗)




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・




・




涼/大「「俺たちに隠れて、Aと電話ですか。」」




あぁ…俺…死ぬ。




ごめんA。


皆んなを驚かせたくて俺に電話してきてくれたんだろうけど…



死にたくないので、全部話します。




涼介「さーて、詳しく話し聞きましょうかね」


大貴「取調室はこちらですよー」


宏太「………。」


涼介「嘘ついたらどうなるか…わかってるよね？(笑)」


大貴「カツ丼食う？」




コントっぽいけど2人とも目が笑ってない…





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