【コラボ小説】アテンション・バルディオッドⅤ (ページ9)

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第五十九話ページ9

ウイィーン…
指令室の自動ドアが開く。

「おい、ここは関係者以外立ち入り禁止だぞ。ビラに書いてあっただろ。」

閖原先生は指令室にある中央のイスに座っている。
なかなかみない真剣な顔をしていた。

「こんな時に立ち入り禁止なんて言ってられるんですか！？クラスメイトを心配するのは当たり前!!友達が危ない状況になっているのにそれを黙って見ていろと！？」

ハジメは先生に怒鳴り問いかける。

「それもそうだな…」

「閖原先生。これはどういった状況ですか？」

スフィアは冷静にモニターに映っている映像を眺める。

「謎生物がフィールドに墜落してきた。まだその正体はわからないが、かなりやっかいな奴だ。大きさ的にも人間が相手できるようではない…」

「で、では、あたしたちに出動許可をください！」

ユミが涙目になる。

「そんな事できるか！相手の強さがまだよく分からないというのにお前たちが行っても余計危なくなる！生徒を守るのがあたし達、先生の務めだ。それが決してSランクだとしてもな…」

先生のあんな真剣に怒るのは初めてだ。

「永…私はお前を守れないぐらいのクズだ…。ホントはずっと守ってやりたいのに…」