【コラボ小説】アテンション・バルディオッドⅤ (ページ4)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:1,237 hit

第五十四話ページ4

俺はスタスタと歩き、フィールドに入る。
このフィールド『フェイト・アリーナ(運命の闘技場)』は大会にしか使われないところだが、大会に備え、特別にここで対戦することになった。

いつもの学習で戦う場よりはるかにでかい！
ここで対戦するのはもったいない気もするが…でかいフィールドもいいな！

「あらあなた、逃げずに来られましたわね…でもまあ…当然クラス代表となるのはこの私、シャーロット・デュノレアですわ!!!」

ほとんどあいつとクラスになったことあるが、やはりお嬢様だな、あの精神。
俺だって応援されてんだからな、逃げてたまるかよ。

さっそく俺はフィールドの床に魔法陣をだす。
そこから悪魔のような化け物がどんどん出てくる。

◇(場所の変わり)
「あいつは…馬鹿か…？」

観覧席にいたスフィアがﾎﾞｿｯと独り言を言う。独り言にしてはひどい言葉だが。

「え？どうして？別に変な生き物だしただけじゃん」

ユミがスフィアに訊ねる。

「知らないのか…永は魔王の力を持っていてな。その力をデビルさん＝悪魔が狙っている。それであいつは自ら狙われに行っていると言う事だ。」

シーン。
三秒くらい二人は無言になる。

「は―――！？意味わかんない！ちょっともうちょっと状況説明しなさいよ!!」

「そのままの意味だ…とにかく永は魔王の力を持っている。あと…後ろの人に迷惑だぞ？」

ユミは席を急に立つ。だがその勢いに驚く者が多く、ユミをじーっとみている。
ユミは恥ずかしそうにゆっくりと席につく。

「それともなんだ…？幼馴染なのにそんなことも知らないのか…？ｯﾌ」

スフィアはドヤァとした顔でユミを見つめる。

「なっ!!そんなの…その…えーっと…」

「スフィア…遊宮ちゃんをからかっちゃダメだよ？」

ハジメが後ろの席から顔を出す。

「まあ見ていればわかる」

スフィアは試合を見始める。