その三 終わり ページ37
そこからは早かった。
取引相手は部下に本物の金を持ってこさせ、取引は終了した。
「ねぇジンさん。俺、ジンさんと仲良くなったって事でいいの?」
「あぁ?」
「俺の事、ジンさんの犬って言ったよね?嬉しい、嬉しいよジンさん」
「…チッ。好きにしやがれ」
ここから、"俺"はジンさんのお気に入りになった。
「何ボケっとしてやがる。さっさと車に乗れ」
「ああ、ごめんなさぁい。ジンさんとの初めての任務を思い出してたんですよ〜」
「フン、過去を振り返ってる暇なんてねぇ。任務のことだけに集中しろ」
「はぁい。…ねね、ジンさん」
「あぁ?」
ジンさんの隣に座り、肩に寄りかかる。
「大好きです」
「……俺は嫌いだ」
嫌がる素振りを見せず、ジンさんは俺を受けていてくれる。
「へへ、大好き」
「うぜぇ」
あの時、あの任務から
俺はジンさんが大好きになりました。
ずっと、ジンさんを支えていきたい。
「俺と兄ちゃん以外にジンさんの忠犬、作らないでくださいね?」
「それはてめぇらの頑張り次第だな」
「ちょ、ハイハット。俺まで巻き込まないでくだせぇ」
「えへへ〜」
……今日の任務は
どんな任務かな。
ーーーーー
初めは組織内で自由に動くためにジンのお気に入りになろうとしたけど、お気に入りになった瞬間、今までの努力が報われた気がしてジンに懐いちゃう山田のお話。
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yu-kun(プロフ) - 煙草さん» ありがとうございます笑なんかこうなってました笑コメントありがとうございました! (2019年8月1日 19時) (レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)
煙草 - うわぁ………エ○い。最高ですね! (2019年8月1日 19時) (レス) id: dadd38f07a (このIDを非表示/違反報告)
yu-kun(プロフ) - 死音心音2.0さん» 神だなんてそんな笑宜しければお好きな時にリクエスト等をどうぞ(´∀`*)コメントありがとうございます。 (2019年7月21日 23時) (レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - 本編だけでも美味しいのに、番外編で二度美味しい…だと!?( ゚д゚ )成る程、貴方様が神であったか (2019年7月21日 23時) (レス) id: 2a5e77e557 (このIDを非表示/違反報告)
yu-kun(プロフ) - 鬼雅吉さん» ありがとうございます!ヤンデレにするつもりなかったんですけど作者の出来心で気が付いたらなってました(´・ω・`)コメントありがとうございました! (2018年8月6日 13時) (レス) id: 9925cbfb05 (このIDを非表示/違反報告)
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