すきだ３ (ページ9)

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秀太 side

その後、Aと合流して

貴方｢来てくれてありがとう｣

『こちらこそ。

話って…。告白の返事だよな』

貴方｢そう。あのね…

私は秀太とは付き合えません。ごめんなさい

やっぱり私には真ちゃんしかいないの。｣

だと思った。

『そっか…。

わざわざありがとな。

幸せになれよ？笑』

これが俺の精一杯のカッコつけ。

こんなことしか言えない

貴方｢うん、ありがとう秀太｣

屈託のない笑顔で言われる

やっぱり真司郎には叶わないな

『俺とまた友達になってくれる？』

貴方｢もちろんだよ。｣

『ありがとう』

その後少しだけ話をして解散した

Aの後ろ姿を見えなくなるまで見送る

わかってた事だ

なのに…

冷たい何かが頬を伝う

『大好きだったよ、A…』

もちろんAに届くわけもなく

俺の言った言葉は寂しく消えるだけだった

.

真司郎 side

ﾋﾟｺﾝ

秀太【俺、Aに振られた。

今まで悪かった。幸せにしてやれよ】

Aが出かけたのはこれか

俺は

【ありがとう】

そう、一言だけ送った

ｶﾞﾁｬ

Aが帰ってきた

『おかえり』

貴方｢ただいま｣

『俺を選んでくれてありがとうな』

一瞬Aは意味が分かっていなかったけど

貴方｢私には真ちゃんしかいないよ｣

『俺も。』

俺はポケットに忍ばせていた小さな四角い箱を取り出して

片足を跪き(ひさまず)

『ここまで俺を支えてくれてありがとう。

花村Aさん。俺と結婚してください。

俺と同じ苗字になって貰えませんか？』

目に涙を浮かべながら

貴方｢はい…。お願い、しますっ…。｣ｸﾞｽ

『ありがとう。絶対にAの事をもう離さへん』

貴方｢私もだよ…｣