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貴方 side
仕事が終わって、絢香の家で一緒に住むことになったから 真ちゃんとの家に荷物を取りに帰った
家に入るとやっぱり二人の思い出がたくさん蘇る
考えたくなくて、素早く荷物をまとめた。
写真もたくさん飾っていた中のお気に入りの1枚だけを抜き取ってカバンに入れ
やっぱり私には全てを捨て切れる覚悟はないんだな。
よわい。
こんな自分が嫌だ。
粗方荷物を詰めた時
最後に、手紙を書こうと思った。
私は手紙を書くことが苦手で、真ちゃんに書いたことも数えるほどだけで。
書き慣れない手紙に封をして机の上に置いた。
『…バイバイ。』
鍵を閉めてポストに入れた。
『本当に終わっちゃったんだ…。』
冷たい涙が頬を伝う
これで泣くのも最後にしよう。
そう心に決めた。
.
『おじゃまします』
絢香「いらっしゃーい。ってかもうあんたの家だし!もうご飯できるからお風呂入っといで」
『ありがとう』
チャプンッ
『…はぁ』
私はいつもお風呂に入る時に携帯を持って入る。
浸かっている時って暇だし、音楽聴きたいから。
Twitterを開くと、とても荒れていた
【パフォーマンスグループAAAの與真司郎、末吉秀太に熱愛?!】
【裏切られた気分】
【mayukoさんは嫌だな】
【応援してます!!】
【AAAへの気持ちは変わらないよ。】
【二人同時だなんて辛い。】
【記者会見まで何も信じない。】
なんてツイートがたくさんあった。
やっぱりAAAは人気のグループだから、私なんかが真ちゃんと付き合えていただなんておかしいんだ。
芸能人と一般人では住む世界が違いすぎるよ。
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梨沙(プロフ) - こんにちはイチゴですこの小説大好きです (2018年10月18日 15時) (レス) id: f342db047a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コーヒーオレオ | 作成日時:2018年2月12日 1時