16人のマネージャー

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Aside

順調に進むリハーサル
樹さんと昨日話したところも改善されて

私はというと横目でリハーサルを見ながら資料作り

A(あ、私の好きな曲)

それは初日に披露してくれたあの曲
ここに勤め始めてからLDH所属のアーティストさんの曲を聴き始めたけどダントツで1番好き

思わず見ていると鏡越しにかずまさんと目が合う
鋭い目つき
いつもにこにこしてくれるかずまさんのイメージとはまるで違くて
目が離せないでいるとにやっと笑って目を逸らした

不覚にもドキッとする

A(ギャップ、だなぁ)

まるでメドレーのように次々と流れる曲
振り付け、フォーメーション、歌詞、音程

時々合わないところもあって気づくたびに一旦止めて話し合い

集中してると1時間2時間経つのは早くて

力矢「はい休憩しよー各自ちゃんと水分補給して。15分後再開」

吉野「A〜」

水の入ったペットボトルを持ってパタパタ走って来た吉野さん

A「お疲れ様です。すごい汗、タオルあります？」

吉野「あr…いや、ない！貸してくれるの？」

A「私ので良ければ！これ使ってください」

予備用に持ち歩いてる大きめのバッグ
替えのタオル、救急箱など入れてる
そこからタオルを1枚渡すとキラキラした目で受け取り顔を埋めながら

吉野「Aの匂い〜」

A「え、臭いですか？」

吉野「まさかっいい匂い！好きな匂い！」

A「ならいいですけど笑」

吉野「後半も俺だけ見ててね」

川村「さっきまで北人のこと見てなかったで笑」

通りすがりのかずまさん

吉野「はー？俺のこと見てたに決まってるじゃん。ねー？A」

川村「ふはっ笑 Aは俺と目が合ってたの笑」

吉野「勘違いだよ」

川村「残念ながら本当笑 ね？」

A「た、たしかに目は合いましたけど、け、ケンカはやめましょ？皆さんのこと見てましたから！」

川村「ほらな？」

吉野「俺も今度はずっとA見てよー」

A・川村「リハに集中しなきゃダメです/あかんで笑」

吉野「あ！なにそのハモってんの！ずるー」

川村「はいはい、ほら続き始めんで？」

吉野「今度は俺だけ見ててよ！」

A「わかりました笑」

かずまさんに引っ張られて立ち位置に向かう吉野さんはムスッとしててかわいい

休憩後はボーカルのバラードのシーンとパフォーマーのダンスのシーンから始まる

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