16人のマネージャー

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翌日

今日は事務所に10時集合

一足早く準備ができた私は集合場所のリハ室で待っていることにした。

A「9時半。皆さんまだ来てないんだ」

独り言が空のリハ室に響く。
いつも朝が1番早いという山本さんでさえ来てないなんて

A「昨日何時まで飲んでたんだろ」

部屋の端っこにある机で作業を始める。

約1ヶ月後に迫ったRAMPAGEの単独ライブ
日々の打ち合わせで変わるセットリストや演出

もっといいものに、というメンバーの皆さんの熱意を感じるその意見をわかりやすくまとめ、次の話し合いが効率良く進められるように資料を作る

これは玉木さんに言われた"マネージャーの仕事"の域を超えてるんだけどね笑

ガチャ

RMPG「おはよーございまーす…」

ぞろぞろとリハ室に入ってきた皆さん
テンションが低い、顔色が悪い

A「おはようございます。…二日酔いですね笑」

刺激しないように落ち着いた声で喋る

神谷「あーAだ。昨日気づいたらAいなかったんだもん。Aが夢だったんかと思っていっぱい飲んじゃった。Aのせい。」

A「ちょっとよくわかんないですけど笑 水、もらってきますね」

事務所の地下の倉庫にはたくさんの飲み物がある。
さすが体育会系の事務所。箱で仕入れているらしい。

龍「僕、手伝います」

A「龍さん、頭は大丈夫ですか??」

龍「…？」

A「あっ、めちゃくちゃ失礼な質問しましたね私笑 二日酔いで頭は痛くないですか??」

龍「あ、大丈夫大丈夫…笑 ありがとうございます」

A「じゃあお手伝いお願いします笑」

16本じゃ絶対足りないって思ってたから助かる

A「昨日何時まで飲んでたんですか？」

龍「えーんー、わかんないです笑 俺途中で寝ちゃって…気付いたら自分ちのベッドで寝てました」

龍side

Aさんと喋りたくて手伝いを買って出た。
いつもだったら茶化してくるメンバーも今日は死んだ顔(失礼)で遠くを見てたり頭を抱えてたり。

龍「昨日そんなに飲まなくてよかった」

A「なんでですか？」

龍「Aさんと喋れたからです」

あ、俺何言ってんだ？
ちょ、変な意味じゃなくて…

A「私もお話したかったのでよかったです笑」

……やば

A「…どうしました？」

急に黙った俺を心配するように覗き込むAさん

龍「や、えっと、あの、見ないでください…」

A「どうしたんですか急に笑 …顔赤いですよ？まだ酔い覚めてないですか？」

龍「あっ、そう、そうだと思います！！」

A「ふふっ、龍さんって面白い人ですね笑」

そんなふうに笑うのずるい。

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