【!】何か猫耳生やしてきた《1》 ページ10
〇月13日
【!MISSION!】
男性ヒーローを対象に課題を与える。
本日の課題は……
「猫化してAに会ってくること」。
各自、健闘を祈る。
【送信者:椛】
*
【実験者:アダム=ユーリエフ】
「……猫になってしまいました」
「わあー」
……といっても、耳と尻尾が生えただけなのですがね。
ですが、変化したのは見た目だけではないのです。
「……これ本物なの?」
「そのようです……っん、あまり、触ると……」
猫になっても体温が低いのは変わらない。
しかし、Aの温かい手に触れられる度、ある気持ちがほんのりと湧き上がってくる。
「……A」
「うん」
「少しだけ……我儘を言っても宜しいでしょうか?」
「なぁに?」
メモ:「私を暖めてください」……猫になったことで、少しだけ我儘な気持ちが湧いてきたのです。
そしてAの体温に包まれて……気が付いたら私はそのまま眠ってしまいました。
【実験者:桜華忠臣】
……待て。
何故我がこんな姿にならねばならんのか。
何かが可笑しいとは思わないのか、この実験内容を投稿した奴は。
「くろねこ……ちょっと緑?」
「これはあれだ。
我が力を解放する時の……それと同じだ」
「ふわふわしてる……」
「んっ、ふ……」
耳や尻尾を触れられるのがやけに擽ったく、余り人に触らせたいものでは無いのだが……その好奇心と興味に満ちた目と、相手がAであるという事実が、我がAのされるがままになっている理由としては充分なのである。
……然し。
「これすごいね……」
「……そろそろ良いか」
「うん……んっ?」
Aを抱え上げ歩き出す。
向かう先は自室の寝台。
「忠臣……?どこ行くの?」
「A。次は我の番だぞ」
寝台に小さな身体を下ろし自らもその上に覆い被さる。
尻尾がAの太腿を撫でれば、其奴は意味を理解したそうで。
「今度は……Aを存分に触れさせるが良い」
メモ:尻尾とは思ったより便利なものだ……。腕の代わりに使ってAの身体を撫でる事が出来るのか。手で直接触れるのが一番なのだが、Aの新たな反応を楽しめたので良しとしよう。
それと、投稿者には褒美をやらねばな。
……猫で良いか。
(後日、腕に子猫を何匹か抱えて歩く総帥の姿が見られた)
(腕の中でものすごくにゃーにゃー言ってた)
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るすたー★(プロフ) - 初めまして!コンパスの夢小説を探していてレウィシアさんの作品を見て、ファンになりました!ほんとにもう尊すぎます…素晴らしい作品をありがとうございます…!もし良ければギルド入りたいので承認していただきたいです!名前はこのサイトと同じでやってます! (2020年1月25日 19時) (レス) id: c98a3fef56 (このIDを非表示/違反報告)
愛里(プロフ) - レウィシアさん» アングレサイドちゃんにケモミミが生えてるとこが拝みたい! (2018年10月1日 1時) (レス) id: 95c5af7e07 (このIDを非表示/違反報告)
新月 - 初めまして!最高の作品をありがとうございます♪できればレウィシアさんのギルドに入りたいです!宜しければ承認してください! (2018年7月21日 20時) (レス) id: 22a7057943 (このIDを非表示/違反報告)
かよ - はじめまして!dreamに入りたいんですけど……大丈夫ですかね……? (2018年6月2日 1時) (レス) id: b3fa3ab3cb (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - さーちん好き… (2018年1月24日 5時) (レス) id: 408fbb70de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レウィシア | 作成日時:2017年12月8日 16時