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「10本勝負終了。勝者、空閑遊真」
2-8。あと10本くらいやってたら緑川も少しは手が出たかなって感じ。C級隊員たちのひそひそ話に耳を傾けながら2人の帰りを待つ。
「よくやったゆうま!おれはしんじてたぞ!」
「よーし白チビ。今度こそ俺と対戦……」
米屋が白チビくんを対戦に誘ったところで後ろから見知った人の声が飛んできた。うわ、迅さんだ。久しぶりに見た。いや、そもそもおれが遠征に行ってたから大体の人は久しぶりだ。
「どもども。ちょっと来てくれ。城戸さんたちが呼んでる」
「城戸司令がぼくたちを……!?」
「ふむ?誰?」
「S級の迅さんだ……」
「おっと、悪いけどおれはもうS級じゃない。単なるA級の実力派エリートです」
きらんと星を出して敬礼してみせる迅さん。……え、A級になったの?
「米屋!!なんで教えてくんねーの!!」
「脛蹴んな!!さすがにいてーから!!」
ぎゃあぎゃあ騒いでいると迅さんがAは元気だなと笑っていた。そりゃ熱がやっと治りましたから。
「まじでなんでみんなしておれ置いて楽しいことしてんの……」
「Aは災難だったなあ」
迅さんの予知でも確率の低い方におれは転がっていたらしい。それなら仕方ない。
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む(プロフ) - 大好きです! (2022年10月14日 6時) (レス) @page18 id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2022年2月10日 16時