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小佐野さんに教えてもらったメイクやヘアアレンジをしながら学校やボーダーに行くことが増えると自然と話しかけてくる人が増えてきた。
「先輩先輩!Aせんぱーい!!ランク戦しよ!」
今現在私の名前を叫びながらちょこまかと動き回るのは数ヶ月前にボーダーに入り、現在A級4位の隊に所属している緑川駿だ。
緑川は私を見かける度にこうしてランク戦の誘いをしてくるので、断るととても面倒臭いのである。
「はいはい、10本でいい?」
「3セットくらいやってくれるならいいよ!」
「私のポイント根こそぎ奪い取るつもり?」
言葉通りこの子がボーダーに入ってから私は会う度にランク戦をして負けては貯めているポイントを奪われるという連鎖を繰り返していた。
意地でも8000点を下回らないようにはしているけど本当にそろそろキツイ。
「A先輩が弱いから悪いんだよ〜」
「先輩に向かって偉そうなこと言っちゃって、緑川はほんと可愛くない」
黒江ちゃんはあんなに可愛いのに、と付け足すとショックを受けたようでありもしない尻尾が下がったように見えた。
「冗談だって、緑川も可愛いよ。黒江ちゃんには敵わないけど」
「双葉に敵わないってのは余計だよー!!」
負けてもまぁ年下だし、可愛いし、と許してはいる。
「も〜、奈良坂先輩は狙撃手2位なのになんでA先輩は攻撃手のランキングにも入ってないの？」
「……は?」
自分でも驚くくらい低い声が出た。
「そんなんだから攻撃手のランキングにも入れないんだよ」
私の声に気づかなかったのか、けらけらと笑いながら続ける緑川に怒りを覚える。
「それで?」
「え?」
「それで、他に言いたいことはある?」
「え、A先輩なんか怒ってる?」
「別に」
「でもなんか怖いよ?怒ってんじゃん!」
「怒ってない!!」
静かに言ったつもりの言葉は自分が思っている以上に大きな声で、ラウンジ内に響き注目を集めてしまった。
「せ、先輩落ち着こ?なんでそんなに怒ってるの?」
「だから怒ってないって言ってるでしょ!」
「いたっ」
緑川に掴まれた腕を振り払った手が彼の頬に当たり叩いてしまった。
「あっ……」
しまった、そう思ったが謝ろうだなんて思う余裕が無いくらい精神状態が逼迫していた。
「……っ、A先輩ほんとに急にどうしたの?
今日の先輩おかしいよ」
うるさい、私はおかしくなんてない。
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澪音(プロフ) - コメント失礼します。私はあまり夢主と原作キャラの兄弟設定の作品を読まないのですが、この作品は凄く凄く面白くて、もう本当に双子なんじゃないかなと思ってきてます(笑)これからも応援してます！頑張って下さい！！ (2022年7月26日 0時) (
レス) @page18 id: 858f3638ed (このIDを非表示/違反報告)
ムギ（Life×89）(プロフ) - 空白さん» 返信失礼します。直りました！修正していただきありがとうございました。 (2022年3月15日 7時) (レス) id: cb7c3d6633 (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - ムギ（Life×89）さん» 返信が遅くなり申し訳ありません。ご指摘ありがとうございます。修正させていただきましたが、直りましたでしょうか? (2022年3月15日 1時) (レス) id: 0813e35425 (このIDを非表示/違反報告)
ムギ（Life×89）(プロフ) - コメント失礼します。あらすじ画面の”こころ”というところを押してみたら自分の垢ページに飛んだのですが、、どうしてなのでしょうか？伝え方が下手くそですみません、、、 (2022年3月14日 1時) (レス) id: b068be7db6 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2022年2月4日 10時
