【unei】あーなるほどそういうことか。【wrwrd!】

不幸36個目 ページ47

昨日のことが忘れられず、一日ボーッとしていた。


ショッピ…………………どうしたらいいんだろう。

一日過ごした実感が湧かないまま家に帰っている。



信号が青になり、少し長めの横断歩道を渡る。

すると足下にふわふわとした感覚がする。


下を見るとそこには白い、綺麗な毛並みをもったうさぎがいた。
かわいいな。





ん？？？？？え？幻覚？
普通道路にうさぎ居なくね？？


とりあえず拾い上げる。もふもふしてる…………癒しだ…………

『どこの子なん君？毛並み綺麗だし、森から出てきました〜とかはないか…………』

うさぎはなんとも言わず手に顔をぐりぐりと押し付ける。最高ですか？


どうしようか悩んでいると、向こうからトラックが赤信号にも関わらず減速せず、走ってくるのが見えた。


居眠り運転………！？嘘……！

早く動かないと！！！


そう思っても足が動かない。

それもそうだ。前世ではトラックに巻き込まれて死 んだのだから。


あのときのはねられた感覚がフラッシュバックする。

…………………怖い。
また、こっちでも死ぬのか。


足は動かないが手はなんとか動くので
離れないうさぎを守ろうとギュッと抱きしめる。



らっだぁごめん。また、一緒に生きられなくて。


覚悟をきめ、涙が溢れそうな目を瞑った。


？「！！！！っ危ねえ！！！！！」


声が聞こえ、目を開ける。

黒髪の絹のような髪。the日本人のような綺麗な顔立ちの青年だ。


____来ちゃダメ！！__

叫ぼうにも声が出ない。


彼は凄い速さでこちらにき、抱えるような形で向こうまで運んでくれた。

一秒前まで僕達がいた場所をトラックが通る。

？「はぁはぁ！……っ君大丈夫！！……！？！っっどこか痛い！？」


安心し、目から溢れてくるものを止めることはできなかった。

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