そりゃ年上には甘えちゃいます。 ページ9
クプスサイド
「ちょっと待ってやっぱりクプスヒョンの胸が一番かもしれない。」
「もう黙れってお前マジで」
目が合ってまずいと逃げようとしたのが遅れた。空気の読めるスングァンががミンギュを探したが珍しく別行動なのか一切見当たらずそのまま無言で近付いてきて捕まったが最後、気が済むまで離してくれない。(そして見捨てられた)
ため息と共に時折謎の奇声を発しながら俺の胸元に顔を押し付けているAの肩を掴むが中々どうしてうまいこと受け流しては元の位置に戻ってくる。どういう体幹してるんだこいつ。
「…楽しいか、これ。」
「そう聞かれたら難しいな。」
「なんだそれ。」
「うーん、ヒョンに甘えている、とも言うのかもしれない。」
「ん、」
ぎゅむぎゅむと子供っぽく抱きついてきては胸板に延々と頬擦りしている。危ない、こんな不審者ムーブの弟に色々と持っていかれそうになって首を振る。違う。こいつはそんなに可愛い生物じゃないだろ。落ち着け。クソ、つい抱き締め返すという思考と矛盾する行動に内心悪態を吐いた。
「胸ならほら、ジョングクとかいるし、それにミンギュだって。さして小さくはないだろ。」
「うーん、抱っこしてくれる時の安心感が、全然。クプスヒョン好き、」
「ん"」
どストレートに発されたそれに辛うじて耐えていた決意も持っていかれた。普段の言動がアレな分こういう母性本能を擽られると、ギャップ萌えというやつなのだろうか、もはや恐ろしい。
「なんだ、寂しいのか？」
容赦なく晒している言動がいっそ清々しいと好感度が妙に高いくせして、時々甘えて見せる。セクハラが甘えかの二択のAの貴重な面。しかしその大半をミンギュが占めていると思うだろう。実は長男ラインが市場を独占している。悪かったな。
「そうかも。」
へらりと笑っては俺の背中に回した腕が強くなる。何かあったのかは聞かないし聞いても答えてくれないだろう。Aのことだ、そもそも言う気もないはずだ。
「ゔー、ヒョンの胸が…ええ感じ…いい…」
「語彙力飛んでる感じがマジっぽいから黙ってくれると助かる。」
「この跳ね返る感じ、低反発。そして引き締まってる感じが…ううん、」
「……」
後悔は絶えないが。
ーーーーーーー
クプスヒョン
我らが長男。甘えられるか服の中に手を突っ込まれるかの二択しか選べない人。ジス君がガチドン引きしてる中で母性本能を見出したとんでもない男。
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Akasandayoo(プロフ) - おういさん» 目を凝らしてやっとわかりました。ありがとうございます。疲れ目の弊害が (8月1日 22時) (
レス) id: 23aa87851f (このIDを非表示/違反報告)
おうい(プロフ) - コメント失礼します。イチリルではなくてイリチルです。ウィンウィンはイリチル兼WayVになります！ (8月1日 20時) (レス) @page1 id: 3e216d5d87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Akasandayoo | 作成日時：2023年6月23日 6時
