色々重い黄金マンネ ページ8
「AA」
足首を追いかけるAを追いかける黄金マンネという構図は中々鉄板になりつつある収録で今日も相変わらず雛鳥が如く追いかけていた。押しても引いても横にズラしてみてもジョングクが追いかけ回しているのは仲良くなった時から変わらないままで、でもそれが決して苦じゃなかくてむしろ楽しかった。
なぜ過去形かというと同じ事務所に入ると思っていたのにAはフラフラと違うところに入ってのけた。曰く「交通の便的に」だそうで、それに対する文句をジョングクは涙を飲むのと一緒に押し込んだのである。
「もう俺にしときなよ〜」
「筋肉。」
「でも落とすことはできるよAのためならそれくらい」
「え、重…」
「はあ"！？」
懲りない減らず口に文句は垂れるが決して喧嘩なんてものは一度もなかった。なのに。かのミンギュと言いチャ・ウヌといい、ありえないくらいクソ強い敵が増えた。
その上、大昔はキモいと散々喚き散らして近寄ることすらしなかった女の子までもAがデビューして面白い男だと分かった途端手のひらを返してちやほやし始めた。それがとてもじゃないが許せない。
「前はあんなに触ってくれたのに…」
「語弊が生まれるから公共の場でのそういう発言控えてもらえます？」
「顔怖いわごめんってば」
真っ黒で大きい、愛しいお目目がこれでもかと細められてジョングクは笑ってしまう。困った時にやる仕草だと知っている。そしてなによりAはこんなに人気が出て世界だなんだと謳われてもジョングクを色眼鏡なしに見てくれる数少ない"友達"なのだ。
近付けば大体嫌がるし、扱いはずっと変わらない。それが堪らなく嬉しい。割とみんなが思っているよりはジョングク君は健気なのである。
でもフェチズム不審者のAにとって好みじゃないことは価値がないのとほとんど同じ意味で、それでも関わってくれるのはまあつまりそういうことで。
「まあカリカリすんなよ胸貸してやるからさ。」
「いらねえ。」
「とか言って触るのかよ。」
「これが女の子だったらどれだけよかったか…はあぁ」
でもその大きなため息と共に吐かれる発言ばっかりは聞き捨てならなくていつも悲しくなるんだけど、そんなの知る由もなければ興味のないAの頭は今日も能天気なのである。
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ま別に嫌いじゃないけどってやつ…？
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Akasandayoo(プロフ) - おういさん» 目を凝らしてやっとわかりました。ありがとうございます。疲れ目の弊害が (8月1日 22時) (
レス) id: 23aa87851f (このIDを非表示/違反報告)
おうい(プロフ) - コメント失礼します。イチリルではなくてイリチルです。ウィンウィンはイリチル兼WayVになります！ (8月1日 20時) (レス) @page1 id: 3e216d5d87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Akasandayoo | 作成日時：2023年6月23日 6時
