彼女が欲しくないとは言ってない。 ページ4
「いいなあ彼女とか。俺も欲しい。」
「は？」
爆弾発言に部屋でスマホゲームに夢中だったミンギュは思わず顔を上げた。オンライン対戦だったがそんなのお構いなしだ。そんな事より大事なことが聞こえた。
「なんで。俺がいるじゃん。」
「えー違うんだよ、羨ましいじゃんなんか、彼女一途にゴールイン！みたいな。最近結構多いし。」
「…」
人並みの願望にミンギュは絶句してしまう。どっちも若いから、この不埒で嫉妬してし返して、馬鹿で滑稽な関係がずっと続くと思っていた。
でもそう思い続けていたのはミンギュだけらしい事実に気付いて血の気が引いていく感覚を覚えていた。その話をやめさせろと本能的に体が動いたミンギュを気にも留めていないAは面白おかしそうに笑っているだけ。今日もミンギュの気持ちに気付きもせず笑顔で消えない擦り傷を付けていく。
「ま、まだ、いいだろ彼女とか、ほら、俺たちまだまだだし、」
「いや学生時代の女子から合コン来ないかって誘われてんだよね。流石に許されねえか。」
「……」
やだやだやだ。そう駄々を捏ねたくなるのを堪えながら引き攣った喉で生唾を飲み込んだミンギュの横でAは携帯で件の女のトーク画面を開いている。そんなやつなんかより俺の方が大事だよね？そう言ってほしい。じゃないと、じゃないと。
そろりと腕を引っ張る。大型犬のミンギュにしては随分としおらしい仕草だ。図体の割に、仕草だけは男を知らない処女のようにしおらしいのだ。まさに荒唐無稽。
「…」
「ほら見て見て、つってもミンギュ知らねえか。」
全部知ってるよ。全部知り尽くしてるのに今日もこいつは俺のものになってはくれない。泣きそうになるのに笑えてきてミンギュはAに見えないように涙を呑んだ。
「聞いたことはあっけど、いや俺の方が可愛いな。」
「そりゃそうだわ、合コンつってもこいつじゃなくてこいつが連れてくる可愛い女の子が目的なんだからさあ」
わざわざ行かなくても手軽にそいつより可愛いのがいると思うんだけど。あくまで主観なのが、今日も物悲しい。
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お前こんな可哀想な話書けたんかオイ。
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Akasandayoo(プロフ) - おういさん» 目を凝らしてやっとわかりました。ありがとうございます。疲れ目の弊害が (8月1日 22時) (
レス) id: 23aa87851f (このIDを非表示/違反報告)
おうい(プロフ) - コメント失礼します。イチリルではなくてイリチルです。ウィンウィンはイリチル兼WayVになります！ (8月1日 20時) (レス) @page1 id: 3e216d5d87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Akasandayoo | 作成日時：2023年6月23日 6時
