野郎といっしょ！ ページ2
「振り付けといい足首といい、やばいな。放送していいんかこれ。」
「大丈夫だろ多分。お前がバラエティで放映されるんだから変わんない。」
「……なんて言った今。」
「あっほら司会ウヌ先輩だぞ見ろみろ」
「ああっ今日もたまらんウヌヒョンんんん」
少々過激で艶かしい振り付けに目がいくだろうが、きっとこのA君が見ているのはそこではない。その動作をすることによって晒される足首に今日も今日とて真っ黒なお目目が釘付けだ。
そして切り替わり司会のチャ・ウヌが画面にいっぱいになれば一層妙なテンションで叫んでいる。
「後で会いに行けると思うかドギョム。」
「終わった後待ってたら行けるんじゃない？」
「え、A俺とのゲームは？」
そんでもってその隣を陣取る大型犬ことミンギュ君は、悲しい事にハートを盗まれた可哀想な奴である。心臓を変態に売ったとも言い換え可能だろうか。案の定大先輩チャ・ウヌに取られまいかといつもヒヤヒヤしている。安心するといい、この変態を拾う奴はそういない。
「ウヌヒョンのが大事に決まってんだろミンギュ。俺が帰ったらやろうぜ。」
「ええー、楽しみにしてたのに。」
「お前とウヌヒョンじゃ勝負になってない。出直しな。」
「この間お前も好きだよって言っただろ。嘘だったのか。」
「嘘じゃないけどさ、やっぱ本命が唯一で一番なんだミンギュ、わかってくれ。」
「酷いな！？」
茶番にも見えるがこれがミンギュからしたら本気なのである。そりゃ多少理解はしているが、嘘はついていない。本当にA君が大好きなのだ。
それを周りは知っているから分かりやすくげんなりした顔で「それ以上はやめてくれ」と意思表明をしているのだがAはモニターにしか興味がないし、ミンギュはAで目の前がいっぱいだ。
「俺にしとけばいいのに。」
「なんで？」
「色々と都合がいいだろ。」
「都合がいいからお前とよく一緒にいるんだろ〜」
うわ、こいつ言いやがった。聞こえていたドギョムやミンハオ、その他がミンギュを見ると何故か嬉しそうな顔をしている。嬉しそうな顔？なんでまた。
「じゃあこれからも一緒だぞ。」
「当たり前だろ。」
ひい、とどこからか悲鳴が上がったがそんなの聞こえてない二人は今日もそれぞれ違うものを見ながら笑っている。
ーーーーーーーー
思ってたより狂気の沙汰だな
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 182人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Akasandayoo(プロフ) - おういさん» 目を凝らしてやっとわかりました。ありがとうございます。疲れ目の弊害が (8月1日 22時) (
レス) id: 23aa87851f (このIDを非表示/違反報告)
おうい(プロフ) - コメント失礼します。イチリルではなくてイリチルです。ウィンウィンはイリチル兼WayVになります！ (8月1日 20時) (レス) @page1 id: 3e216d5d87 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Akasandayoo | 作成日時：2023年6月23日 6時
