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その後、副菜もちゃんと作るという紫耀の手伝いをしようとしたけど、あまりにも壊滅的な俺の手さばきに『無理しなくていいよ』と言われた。
足を引っ張ってしまうと思い、大人しくカウンターキッチンの正面から紫耀の姿を眺めてた。うん、良い眺めやし、俺は眺める専門になるわ。
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出来た料理は全部美味しくてそれはそれは感動したし、完全に胃袋も掴まれたって感じで。それからソファーでゆっくりして、テレビを見ながら紫耀の肩に頭を預けていた。
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このまま甘い雰囲気に…
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『…廉、明日も学校だしそろそろ送ってくよ』
…ならない。紫耀はいつもこうなのだ。日付が変わる前に俺の家まで送ってくれる。
これが紫耀なりの優しさなのは分かってる。それはもちろん。
『…廉？』
でもさぁ…
｢…あぁごめん、ちょっと寝てもうてた｣
何でも言っちゃう俺でもこれだけは言えずにいる。
『帰ったら早く寝なね？』と頭を撫でられて、いつもは嬉しいけど、今日はちょっとしか嬉しくない。
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『そんなのさぁ、｢今日泊めて？…一緒に寝よ？♡｣って廉が言えばイチコロなんじゃないの？』
今は海人と岸さんは授業で、俺と玄樹だけ空きコマなのを狙って相談してるところなんやけど。
｢そりゃあ玄樹みたいな可愛い子が言うならいいけど…俺じゃアカンねん…｣
『いっつも何でも言ってるくせに、何でこれに限って弱気なの？』
｢だってさぁ…｣
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あの日
｢…っ、なぁしょお、もっと…｣
チューハイの味を確かめるっていう口実でキスされて、今度は俺からキスを強請ったのに。
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『…可愛いけどダメ、我慢できなくなっちゃうよ』
我慢なんかせんでええよって言いたかったけど、大切にされてるんかな？って嬉しくて、この時は素直に頷いた。
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だけどそれから軽くキスすることはあっても、夜に紫耀の家に行って、お風呂まで入って、ちょっと甘い雰囲気になってきたかな…って思ったら、もう遅いからって家まで送ってくれる。
最初こそ受け入れてたものの、今では" …これって俺とそういう事したくないんじゃ…ていうか一緒に寝るのすらアカンの？！"って恋人としては絶望的な感情を抱いている。…俺だってさすがにこればっかりは強要できんし。
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※4話参照
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こあ(プロフ) - 初めまして！スパダリ紫耀最高すぎました！！そして可愛すぎる廉！何度も読み返します〜！ (5月7日 1時) (
レス) id: 3a3c088074 (このIDを非表示/違反報告)
Renren12321Rn(プロフ) - 初めまして。こちらのストーリーめっちゃ好きで何回も読み返してます。これで完結なのですね！さみしい〜！ぜひ紫耀くん目線も書いていただきたいです。あのときどう思ってたのか、とか、廉くんのこと好きになる過程、我慢してる過程を見てみたいです！！ (5月6日 14時) (レス) @page29 id: 97a05c6f66 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃ・む(プロフ) - はじめまして！夜分遅くにすみません。こちらの作品、更新停止中に見つけて設定など含めめちゃくちゃハマってしまい何回も読み返していました！更新凄く嬉しいです！つい感動してしまいコメントしてしまいました…。引き続き大好きな作品なので拝見させていただきます！ (2022年7月19日 1時) (レス) id: 951fa2cf1b (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - ななみさん» 初めまして、コメントありがとうございます！！嬉しいです！頑張ります（ ; ; ） (2021年3月18日 1時) (レス) id: 9bec30fd9a (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - 初めまして。廉君可愛すぎます(^^)大事にしすぎてる紫耀君もかっこいいです。更新楽しみにお待ちしております。 (2021年3月17日 4時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2021年3月9日 22時
