1話 はじまり ページ3
「なんでこんなことになったのかなあ...」
少女はひとり呟く。周囲には柄の悪い3人の人影。
私は今までの事を思い出し始めた。
「はあ...ねむ」
Aは手を口にあてあくびをしながら教室に向かっていた
このとき油断していたのが悪かった
ドンッ
誰かにぶつかった
「すみませ....」
謝ろうと相手の顔を見た瞬間顔が強張った
「あぁ...?」
そのぶつかった相手とは髪を茶髪に染めそのうえピアスの乱用、腰パン、いくらゆるい校則とはいえそれはやりすぎではないかといわんばかりの男
溶けたアイスクリームが白いブラウスにべっとりと付いてしまっていた
男はこっちをギロリと睨んでいた
まずい...これはやばいことになったぞ
すると後ろにいた仲間らしき男がひょこっと顔を出して言った
「おいお前、これ兄貴の新品のブラウスだったんだぜぇ?しかもアイスも台無しにしてくれちゃってさぁ」
「どうしてくれんのかなぁ?」
どうしてくれんのかなあ...って
周囲に助けを求めようとしても目を合わせてくれようとしないしご愁傷様って顔をしている人もいる
「金がねえなら身体ではらったっていいんだぜ...ヒヒ」
そんな台詞本当に使う人居るんだなと思ったが言わなかった
しょうがない、こうなったら...
「あ!!クソッ逃げやがった!!」
「待ちやがれ!!」
私は風のように逃げた、が、今までの体育1でしかも体力が無くインドア派の私はすぐに捕まってしまった
そして漫画にありがちな日の当たらなそうな校舎裏にずるずると連れ込まれたのである
「さぁて、どうしたもんかなぁ」
男達が手をボキッボキッと鳴らしながらニタニタとした表情を浮かべていた
「俺今イライラしてんだよなぁ。だから女だからって容赦はしないぜ?」
「アイスと服台無しにしてもらった落とし前つけてもらわなきゃだからなあ」
この後私は自分の言動を悔いた
「....かよ」
「あぁ?なんだって?」
「アイスと服台無しにされたくらいで起こってるって子供かよって言ってんの!」
「なっ....」
男はゆでだこみたいに顔が真っ赤になった
「よくもお前えええ!!!」
殴られる
思いながら目をきつくつぶった瞬間だった
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作者名:九重 | 作成日時:2017年4月13日 23時