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そんな私の、まぁ奴·隷のような生活を変えた日が当然やってきた
_その子は私を引き取った親戚の子だった
いつも同じように起こされ働かされ眠らされる
多分私と同じ、否、それよりも酷い扱いを受けてたかもしれない
けど、その子はいつも笑ってた
「シリウスって名前、綺麗だね」
ある日、そう言われる
あの子の名前はなんだったっけ_嗚呼、そうだ、××××だ
「××××の名前も、綺麗だよ」
「そうかなぁ?でも、私はシリウスの方が好き!!
だって、お星様の名前なんでしょ?」
洗濯をしながら言われ、××××は笑った
今どき洗濯は機械がするのに私達は手洗いをさせられていた
水は私が出し、軽い焚き火を××××が起こして乾かして
2人で洗っていたけど××××の手は荒れていた、仕方ない…肌が弱い子だったから
でも私にずっと笑ってくれた相手にいつの間にか心を許していた
「私の名前、親がさ、星のように輝けって」
「へぇ、じゃあ…子供の独立の為に戦争起こした時リーダーとかになりそうだね!」
冗談言わないでよ、と笑いつつ××××の冗談を流していた
子供に付けられる名前って殆ど、意味がないって後々知った
だから、私はこの名前に誇りを持ってた
親がつけてくれた名前にそぐわないように_霞まない光を辺りに拡げれるように
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作者名:月夜 | 作成日時:2020年2月15日 16時