意見 ページ8
どうなんだろう、と思って反応を待つ
ジョシュア様はゆっくりと顔を上げた
「俺はとりあえず国内にいるパティシエに頼んで紅茶を使った菓子を作れないかと考えているんだ…例えばスポンジに紅茶の茶葉を使ったケーキとか」
成程、と呟く
でも述べたことは喜ばしいことのはずなのに顔が暗いということは多分あまり雲行きが良くないのだろうか
「…リカ王子に頼んでみよう」
「私も、国内の菓子職人に少し聞いてみます」
お互いの意見を取り合っていい物を見つける
ジョシュア様は微笑み「じゃあ次は試作品を持って集合かな?」と問うてくる
私は頷き「そうですね」と微笑んだ
「…抹茶、珈琲…そして紅茶を使ったお菓子…確かにチョコもですがアイスもいいと思いますよ」
驚いて声の主を見る、トロイメアの姫君だった
そうか、それもある…
「成程、では氷菓の国にも訪れるべきですね」
「賛成、その時は俺もついて行くよ」
黙り込む兄上を置いて3人で話を進める
結局そういうことで話し合いは終わった
「ご馳走様、本当何時飲んでも君が点てた抹茶はまろやかで美味しいね」
「お褒め頂き光栄です…えっと……兄上?」
褒められて心の中で喜んではいるものの一寸所ではなく黙り込む兄上に心配になり声をかける
兄上はゆっくりとその顔を上げた_なんでか泣いていた
「……俺がいない間に俺の妹が、こんなに…立派に…」
………本当、この人はと溜息をつきつつ「もう兄上が心配するような年齢ではございません」と苦笑いをうかべた
結局この件は私に任された
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作者名:月夜 | 作成日時:2020年2月8日 20時