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夢主side
帰ってきてから兄上を送り出す
大丈夫、兄上なら上手くできるよ、小声で伝えると微笑んでくれた
今は兄上の為に番頭をする準備、お菓子大丈夫、替え茶碗OK
…ふと、後ろから影が差した
振り返るとそこには_父上がいた
「どうしてお前が炭手前を行った」
「…これが、私の意思だからです」
父上の問いに顔を見ずに茶碗を持ち、部屋に入る
今は良い、今は、成功させることだけ考えよう
中に入るとふわりと、紅茶のいい匂いがした
座ってから今度は彩矢ちゃんに微笑む
「この度は皆様のご参加、誠に有難う御座います
番頭を務めさせていただきます、Aです
お点前は芳茗の国の皇子、宇治が務めます
未熟な点が御座いますがどうか、最後までよろしくお願い致します」
前を見る、使用人達がお菓子を置いていた
…2人、去る_今だな
「早速ではございますが、お菓子をお召し上がりください」
すっと礼をしたと同時に襖が閉まる_ここからは本当に私達の番だ
慌てる彩矢ちゃん、横からジョシュア様が教えてるけどわかってないみたい…
「彩矢ちゃん、取り方は上から掴んで、でしょ?」
「あ、そうだった……ありがとう」
お礼を言って、彩矢ちゃんは前教えた通りにお菓子をとる
なんだか、昔の兄上を見てるみたいで一寸可笑しかった
__昔の兄上、お点前は綺麗な所作でできるのに、客側に回ると全然できなかったなぁ…
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作者名:月夜 | 作成日時:2020年2月8日 20時