過去、忌々しい思い出 ページ9
その日、最終日_そう、1回目の本丸を捨てることとなった日
私は悪運にだけよく働くカンによって「そろそろ潮時だ」と思っていた
その頃、大数が見習いについていて私の肩身は狭くなっていた
勿論、殆どの刀は私が任務だと呼んでも放棄していた
一応まだここの審神者だからと思いつつ賭けで任務だからと呼び出した、しかも希望制で
…結果は明確、一緒に来てくれた清光と国俊含め9振りしか…否、この場合は9振りも来てくれたというべきだろう
しかし、当時の私はそう考えれる訳もなくもう駄目だ、私は本格的にここにいない方がいいだろうと考えてしまった
集まった皆の前で当然メンタルをズタボロにされた私は涙を流しながらも精一杯笑って「ごめんね…駄目な審神者で」と呟いた
しかし、9振りはすぐに否定してくれた
「なんで主が謝るの?主何も悪くないのに…」
「ほら、僕が作ったクッキーあげるから元気だして、ね?」
「光坊、それで元気出たら困ってねぇよ…けど、主。最近食べてないだろ?口にしとけ」
「主命をください、主。俺が…押し斬ってきます」
「…長谷部殿、落ち着いてください。私だって戦へと洒落こみたい所なんです…」
「んー、これは本格的に怪しいねぇ…勿論、見習いのことだよ?」
「青江の言う通り、何かしでかしてきそうだね」
「…なぁ、俺はあんたが悲しむのはみたくない、だから…彼奴らを仲間と思うのはやめた方がいい…酷かもしれないがな」
「…長光の言う通りだ、一々気にしていては対策まで手が回らないだろう…」
「あのなぁ、鶯丸さんに長光さん、それ出来たら主困ってないって」
皆のその言葉が__更に私を締め付けつつ、そして、私を優しく包み込んでくれた
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