思わずガッツポーズ ページ49
萌香side
最初は嫌いだった
こんなにいい人たちを自分のものにして我が物顔みたいな感じで
知ってるよ？
本当は浮かれてるんでしょ？
色んな所のように、主になれて幸せ、最高ウハウハみたいな感じになってるんでしょう？って
私が行くところは基本そうだった、だから今までは逃げていた
職務を放棄して解雇されてそれで見習いとして回されての繰り返し
でも、やっと見つけた
試しにぶつかったけど本当は私が悪いのに先輩が悪いってなってしまった
抜き打ちテストも問題ないように準備してくれた
「先輩が、先輩で良かったなぁ…」
そう呟いて微笑む
私は本当に乗っ取りに来たわけじゃない
乗っ取る気は一切なかった
だから、この人の元で学ぼう
そして先輩に好かれよう！！
そう思って行動する
金欠なのに一寸奮発して買った髪飾りは先輩の黒髪に似合う色合いの花飾り
大丈夫だよね、と思いつつも広間で待ってる、すると遠くから話し声が聞こえた
「それでね、清光〜
今度の作戦なんだけどさ〜」
「はいはい、今度は何するの？」
何の話だろうと聞き耳を立てる
近くからなのか一寸聞こえやすい
「池田屋近いから清光と国俊で引き連れて騒いで欲しいんだわ」
「面子はあと4だけど？」
「んー、そだねー
今迄騒いでた子に青江いるじゃん」
「練度は上だよね」
「青江は決定事項なんだけど残り4をね…
脇差藤四郎ズと堀川、後…浦島にしようかやぁって」
「いいと思う！！」
そこでからりと襖が開く
2人は私を見て「？」という具合に首をひねった
「せ、先輩！
これ日頃のお礼です！！」
渡して勢い良く去っていく
よし、やったぞ！！
私は心の中でガッツポーズをした
続く (更新停止中)
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