先手必勝の何が悪い【刀剣乱舞】 (ページ40)

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鶴丸side

清光と国俊を中心とした会議を部屋の隅から眺めとく
いやぁ、ここまで来ると本当にここの奴らは良い奴に見えてきた
けど、これはすぐに壊れるかもしれない絆
俺は、最後まで非道を貫くしかないのだろう

俺の役目は裏切り者を“折る”係だ
自分から引き受けた仕事、濡れ仕事は俺がすると名乗り出たのだ
本当は長谷部がやる予定だったらしいが、彼奴も情に厚い男だ、修羅場を乗り越え続けて傷だらけの清光や国俊に任せるなんて以ての外
その点、俺は何かと割り切りが凄い、あっさりとできる
だから引き受けたのだが

「ねぇ、鶴さん
後悔してないの？」

その声を聞き、相手が誰かを悟る
光坊だとわかり隣に座る相手に「ん、してねぇぜ」と答えた

「…俺は、主の為の刀だからな」
「それ、格好良すぎる」

そーかよ、と返しておくが自分では醜いと思っていた
いずれこの白い衣は彼等の血で赤く染まるかもしれない
そしたら、俺はもう…本霊の元にも帰れないかもしれない
けど、それでも

「主が泣くなら…な」
「………鶴さん、無理しないでね」

俺の呟きを聞いて悟ったのか、光坊が立ち上がる
「清光君、僕達も何か送っちゃう？」とか言いながら話し合いの中心に行くその姿を見て微笑んだ

彼奴も、成長したな＿と