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清光side
本人は分からないように微笑んでたけど
…一瞬だけ見せたあの目の鋭さ
黒に近いんだと思いつつも気にしないでいると「わぁ、本当に付けてるんだ」という声が聞こえた
「そりゃね、あんたのおかげで一寸いい感じになったし
まず、万事屋でうちの子を見つけれる」
「あんたが迷子になるからでしょ、A」
涼夏さんと主が言い合いしてる、なんでだろう
その疑問が主に通じたのか、主は皆の方を見て笑った
「なんか、片方の見習い審神者、つまり涼夏なんだけど
こいつ私の友達、そして皆に配った組紐作ってくれた人だよー
皆一応お礼言っとくように」
「いえーい、家が職人だからね〜」
あー、と理解する
主が仲良さそうにしてるのも全部理解出来た
なので、すぐに近付く
「涼夏さん!
ありがとね、主とのお揃い作ってくれて!!」「それが要望だったから作っただけだよ
まぁ、その言葉は作り手冥利に尽きるね
こちらこそ大事にしてもらってありがと」
目元が男性っぽい女性な為、微笑みが美男子だった
わぁ、すごいなぁと思ってると「初期刀なんだろ?」と小さな声で言われる
頷くと今度は_慈しむような笑みを浮かべられた
「彼奴が笑ってられるのは清光と国俊のお陰だってあんたの主言ってたよ
友達として言わせて……ありがとう」
俺は当然、と笑って応えた
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